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ATA(米国翻訳者協会)の学会に行ってきました(1)

ATA(米国翻訳者協会)の学会に行ってきました(1)
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皆様、こんにちは!ランサムはなです。

日本では先週(10月25~26日)、日本翻訳者協会(JTF)主催の「翻訳祭」が開催されていた様子ですね。昨年は私も、フリーランス翻訳者として参加し、多くの方々と交流を深めました。皆さん、今年も出席されたのかなー・・・(涙)。行けなくて残念でした・・・。

今年は私は翻訳祭には参加できませんでしたが、代わりと言っては何ですが、ルイジアナ州ニューオーリンズで開催されたATA(米国翻訳者協会)の学会に、最終日の10/27のみ出席しました。なので、本日はそのご報告をしたいと思います。

実を言うと、ATAの学会に出席するのは、私は実に15年ぶりでした。まあ、しばらく日本で暮らしていましたし、仕事が忙しすぎてなかなかまとまった時間が取れなかったという事情もあります。

今回は旧知の先輩翻訳者にお声がけをいただいたことや、会場がテキサスのお隣の州のルイジアナ州ニューオーリンズで、学校の仕事に穴を開けることなく参加できることもあって、1日だけですが出席することに。

夕方5時発の格安航空会社(LCC)を利用して、ニューオーリンズに向かいました。日本に進出していない米国の格安航空会社「Frontier」(フロンティア)と「Southwest」(サウスウェスト)に乗ってみてちょっと面白い体験をしたので、こちらについてはまた改めてご報告したいと思います。

ちなみに、ご存じない方もいらっしゃると思うので簡単にご説明しますと、ATAというのは「American Translators Association」(米国翻訳者協会)の略で、米国唯一の翻訳者団体。日本語に限らず、さまざまな言語(90か国後)の翻訳者・通訳者が所属していますから、会員数は1万人を超えます。

ここの会員になって認定試験に合格すると、ほんとに怒涛のように仕事の打診が来ます。いや、誇張じゃありません。だから私、認定を取ってからは、自分から営業したことありませんもん。認定としてはそれぐらい価値がある資格です。

ATAの認定試験については、お友達の翻訳者のリスノさんがとてもよくまとめられた記事をブログに書いておられるので、こちらも参考になさってくださいね。

実は私はしばらく前に、このATA認定試験のグレーダー(採点官)になりませんか、とお声がけいただいたのですが、当時は日本に住んでいたこともあって辞退したことがありました。現在は採点官の募集はかけていないということでしたが、将来何が起こるかわからないし、せっかくご一緒する機会をいただいたので、採点官の方々にお話しを伺いたいと思いました。

まずは夜7時にニューオーリンズ国際空港に到着し、タクシーで日本語部会の夕食会に直行。タクシーの運転手さんがフランス語のネイティブらしく、英語に強い訛りがあって聞き取るのに一苦労でした(汗)。やはり英語ネイティブではないので、訛りが強い表現は四苦八苦・・・。手前味噌ながら、こんなに聞き取れないなら、フランス語の看板の本が欲しいと思いました(笑)。隣の州なのに、こんなに文化が違うんだな~と実感。

で、会場のレストランに到着後、個室でのお食事パーティに向かうと、既に全員が座席について談笑しており、私は最後の参加者ということでギリギリセーフで間に合いました。

先輩翻訳者で採点官の佐々木章子さんが同じテーブルの席を取っておいてくださったので、そこに着席。15年ぶり、久々の再会でした。章子さんはお元気そうでした。以前は一緒にお仕事をすることもありましたが、現在は医学に専門を変えられたとか・・・。

章子さんのお口添えで、他の採点官の方々にもお会いすることができました。

ある採点官の方は、あるお仕事でお名前を見かけたことがあり、そのプロジェクトの名前を出したところびっくりされていました(同じ仕事で鉢合わせになることはよくあることです)。翻訳業界は本当に狭いです。

皆さんにいろいろ伺ったところによると、ATA認定試験は以前は手書きのみでしたが、パソコンで受験できるようになってから合格率が上がっているそうです。1年に15人ぐらい受験し、数人が合格するそうですが、合格率が上がっているのは嬉しいですね。受験料が来年から値上がりするので、受験を検討されている方はワークショップなどを受けてしっかりと事前準備をしておくことをお勧めします。

関係者の方々と話す機会があったので、以前から気になっていたことを1つ、直撃質問してみました。

なんでこんなに登録料金が高くなってしまったんですか?」と・・・。

関係者の方の話によると、多言語の翻訳者・通訳者が一堂に会すると出席者が1000~2000人にもなるため、それだけの会員数に対応できる会場を押さえようとすると、高額な料金になってしまうのだとか・・・

う~む。

でも、翻訳者の足許を見ていますよねぇ。日本語翻訳よりも単価の低い他言語の翻訳者なんか、どうやって参加費を捻出しているんだろう?と思ってしまいます。なんにせよこんなに高いと、二の足を踏む人も多くなってしまいます。何とかならないものなんでしょうか。

・・・とかなんとかつもる話に花が咲いているうちに、あっという間にお開き。一部の方は二次会へと行かれたようですが、私は仕事があったのと、ニューオーリンズ出身の学生に「ニューオーリンズは治安が悪いから気を付けて」と言われていたこともあって、ホテルにすぐ戻りました。

レストランからホテルに戻るまでは、繁華街らしくお酒の匂いがして、退廃的な雰囲気でした。ちょっと新宿歌舞伎町に通じるものがありました。ハードロックカフェの前を通ると、ハロウィーンが近いせいか、仮装をした方が食事していました(写真がボケててすみません汗)。

というわけで、1日目は夕食会のみの参加でしたが、ネットワーキングもできたし、試験についてもたずねることができたので、収穫があったと思います。

次の記事では、翌日参加したセッションや出会った方々などについてもお話ししようと思います。

ホテルの32階から見たニューオーリンズの夜景はこちらです。

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