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2017年を振り返って(お仕事編)

2017年を振り返って(お仕事編)

皆様、間が空いてしまいましたが、いかがお過ごしでしたか?

私はおかげさまで元気にしております。

秋から冬にかけて1か月日本に戻り、日本翻訳連盟(JTF)主催の「翻訳祭」に出席したり、年明けから始まる新たな挑戦(←詳細は後日お知らせ)の準備などに追われているうちに、あっという間に年末を迎えてしまいました・・・汗。いや~、1日48時間あればいいのにといつも思います。

以前のブログにも書きましたが、今年の夏に長年患っていた病気が(おかげさまで)完治したこともあり、体力的には以前にも増してパワーアップした気がします。今後もますます活動の場を広げて行ければと思っています。

さて、翻訳業界は、私が経験した限りでは今年も激震の一年でした。

昨年度(2016年)の総括ブログでは、新規取引先が例年以上に増えた、というご報告をしました。

でも今年は昨年のように頻繁に東京に行くこともなく、ネットワーキングにもそれほど力を入れていなかったので、取引先が増えることはあまり想定していませんでした。

それにも関わらず、今年も取引先の顔ぶれは大きく変わりました。

一番の変化は、高単価で仕事を回して下さっていた長年のお取引先の翻訳会社が業績不振に陥り、低空飛行の状態が続いたことです。

私の優良取引先ランキングの常連入りを果たしている会社でした。

理由として考えられるのは、第一に機械翻訳の精度が上がり、機械翻訳(MT)の後編集(PE)案件が増えて、翻訳会社として採算の取れる案件が業界全体で減ったこと。MTPEに参入しない方針の会社は、どの会社もかなり苦しかったのではないでしょうか。

第二には、翻訳会社経由で発注するというビジネスモデルが崩壊し、クラウドソーシングをはじめ、個人事業主への直接発注が増えていることが原因と思われます。

この一社としかお取引をしていない翻訳者の方は、本当に大打撃だったと思います。

フリーランスである以上、やはりリスク分散は大切だ!と改めて認識させられました。

ただ、不幸中の幸いと言いましょうか、私はこの取引先と入れ替わりに、昨年セミナー講師の認定を取った企業向けセミナーの日本支社と米国本社から新講座の教材翻訳の依頼をいただき、この直取案件で半年ほどスケジュールが一杯でした。

まさに「捨てる神あれば、拾う神あり」だったと思います。

一昨年末から昨年にかけて高いお金と時間をかけて東京へ通い、セミナー講師の認定を取った割には本登録の段階で落ちてしまい(涙)、何をやっとるんだと思ったこともありましたが、想定していたのとは別の形で道が開けて行きました。人生、ほんとに何が起こるかわからないものです。

講師認定を受けている翻訳者は他にいないので、お客様側としても内容を理解している翻訳者ということで安心して発注いただけるようです。

翻訳者から講師への転身はまだ道半ばですが、思い切って一歩を踏み出してよかったです。

こうした一連の経験を通じて、今後、こういう「替えのきかない」翻訳者になることが、ますます大事になっていくんじゃないかと思いました。

そのためには、機械翻訳に毛が生えた程度の翻訳で満足しないこと。「オンリーワン」として使っていただくために、常に高みを目指していく姿勢が不可欠なのではないかと思います。

このような方向性を打ち出す方針は、11月末に日本翻訳連盟(JTF)主催の「翻訳祭」に参加して、一層鮮明になりました(700人以上もの英日・日英翻訳者が一堂に会しているのを見るのは圧巻でした)。

「翻訳祭」でご一緒したお友達の翻訳者の村田博文さんもブログで書いておられたように、過渡期を迎えている翻訳業界で、好むと好まざるとに関わらず、多くの翻訳者が岐路に立たされていると思います。

しかし、「替えのきかない」翻訳者になれば、淘汰される心配はありません。

むしろ商品価値は上がっていくはずです。

「きわめよう、それぞれの道~つなげよう、言葉の世界」という翻訳祭のテーマを目にしながら、

「どうせ上を目指すのなら、せっかくなので上限を設けずに、行けるところまで行ってみよう。」

・・・と、そのような決意を新たにした一年でした。

同じ志を持つ方は、励まし合いながら一緒に歩んで参りましょう。

・・・ということで、来年もパワーアップを目指して、多くのことにチャレンジして行きたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします!

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