2016年を振り返って(お仕事編)

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皆様、こんにちは!ランサムはなです。

少し時間が空いてしまいましたが、お元気でお過ごしですか(2016年12月13日付)?

気がつくと2016年もあと少し・・・

いやー、「光陰矢の如し」って本当ですね・・・

この一ヶ月間は、東京から友人が来て、一緒にテキサス州のサンアントニオという街(世界遺産のアラモがある)を訪ねたり、サンクスギビング(感謝祭)には夫の実家を訪れたりしていました。

感謝祭では、80歳を越えた父方のおばさんが、失笑ジョークを披露。

「兄さんが、『誰にも言えない秘密があるんだ』、っていうから、『何?』って聞いたら『実はオレ、トランプに投票したんだ』って言うのよ!アハハ!ウケるでしょ!・・・」という話で・・・(汗)。みんな聞き流してましたが、私はつられて笑ってしまいました・・・。

ただ、アメリカ人の間でも、トランプさんに投票した、というのを恥ずかしいと思う風潮があるんだな、というのを実感しましたね。道理で姿が見えないはずです。

一見、誰もが勝手好き放題に振る舞っているように見えるアメリカで、同調圧力なんてないと思っていたんですけど、アメリカ人でも無言のプレッシャーを感じるような空気がいつの間にかできていたんだな~と思うと、固定観念を覆される思いでした。

さて、話は変わりますが・・・

前回、Google翻訳の精度の向上と人間翻訳の共存について記事を書いたら、大きな反響をいただきました。どうもありがとうございます!こんなに「いいね!」をいただいたのは初めてかも・・・。

何の業種でもそうですが、技術が進化する→人間が担当する仕事の内容が変わる、という現象は昔からあったと思うんですよね。翻訳に限った話ではないと思うんです。

GoogleのCEOのラリー・ペイジ氏も「近い将来、9割の仕事が機械にとって代わられる」とおっしゃってますよね。

ならば今までの経験を生かしながら、人間にしかできない領域を極める・・・というふうに軌道修正して行けばいいだけではないでしょうか?

回転寿司が世にでてきたときに、おそらく寿司職人業界には激震が走ったのではないかと思うんですけど、今は回転寿司のお店も高級寿司店も共存できています。

それと同じで、一人で昔ながらのやり方を頑固に貫いていても取り残されてしまうだけだけど、時代の変化に合わせて自分も変わって行く覚悟ができていれば、実力を発揮する舞台がなくなるということはないと思います。

そのためにも、人間(特に自分)にしかできない領域を見極めておくことは、大切ですね。

・・・ということで、「時代の変化」について書いたので、今回は2016年の総括として、本年度の受注状況と、今後の動向について考えてみたいと思います。翻訳業に関係のない方には、ちょっとつまらない部分もあるかもしれませんが、おつきあいいただければ嬉しいです。

まず、うちの場合、今年の受注状況としてとっても特徴的だったのは、新規取引先がかなり増えたことです。

米国、欧州、日本、カナダなど合わせて、合計10社以上の新規取引がありました。

大部分がATA経由のお問い合わせ(←これはいつものこと)で、2件が同業者からの推薦・紹介、ブログ経由でのお問い合わせが1件でした。ブログ経由での打診→受注というのは初めてでした!

ご存じのように翻訳というのは人間がする仕事なので、むやみやたらに取引先を増やしても作業量に限界があります。私の場合、このところずっと、1年に2~3社ずつ取引先が増えて行くというパターンが続いていました。

なのでこれだけの数の取引先が一気に増えるというのは、私的には結構な異常事態なんです。

しかも興味深いのは、このような新規取引先の増加が、今年後半に集中していたことです。

まあ、今年前半は私が新しいことに挑戦していたため、1月から3月まではあまり翻訳に時間を割くことができなかったという個人的事情もあるのですが、前半はそんなに大きな動きはありませんでした。

それが後半になって、新規のお客様との取引がかなり増えたというのは、既存のリピーターのお客様が、例年と比べて元気がなかったのか・・・?という印象を受けました。

大統領選との関連があるかどうかはわかりません。

(でもまあ、大統領選の後、業界は勢いを盛り返してきているみたいです。皆さん超多忙になってます)

これも時代の流れを表しているのかもしれませんね。

ちなみに、昨年は、クラウドソーシング会社「Upwork」からの受注というのもありましたが(体験記はこちら)、今年はクラウドソーシング経由で成約に結びついたものはありませんでした。クラウドソーシング経由の打診は、ATA認定の翻訳証明を出してほしいとか、そういう小さい単発の問い合わせが多かったです。

ただ、代わりと言っては何ですが、Lystableという会社から問い合わせが来ました。Upworkともコンセプトが違う新種のビジネスのようなので、今度あらためて記事を書きたいと思います。

その他、今年の受注状況で特徴的だなと思ったのは、オンラインの翻訳プラットフォームを導入するエージェントが増えてきたことです(ここはかなり業界に特化した話になりますが)。

今までは翻訳メモリソフト(SDL StudiomemoQWordfastなど)を使う仕事が圧倒的で、翻訳者が初期費用として自腹を切ってソフトを購入しなければ受注できないことがほとんどでした。ところが、今年に入って欧州から来る仕事は、ほとんどがWordbeeXTMSmartlingなどのオンラインプラットフォームを使うものです。特にWordbeeはずいぶん多かった。なんでだろう?エージェントにとってメリットが大きいんでしょうかね?翻訳者の立場からすると、使い勝手はどれも似たり寄ったりですが・・・。

オンラインプラットフォームは、リンクをクリックしてインターネットのブラウザからクライアントのデータベースにアクセスして翻訳を打ち込むので、翻訳者の財政負担がないのがありがたいですよね。そういう点では、新人の翻訳者の方が参入しやすくなっていると思います。一方、過去の翻訳を資産として手元に置いておきたい翻訳者さんにとっては、損した気分になるかもしれません。あとはインターネットに接続していないと作業ができないので、ネット環境が完備していないと使えないのがちょっと不便ですね。

2016年は世界的にも大きな節目の一年になったと思いますが、翻訳業界に関しても例外ではなく、取引先や翻訳ツールの入れ替わりが激しかった、というのが現場で感じた印象です。

やはり、じわじわと変化が押し寄せている気がします。

ただ、こういう変化は、微調整しながら合わせて行けば、割と無理なくついて行けるんじゃないかという気もします。

後から追いつこうとすると大変だけど、変化の現場に立ち会いながら一緒に変化していくことで、無理なく対応できるのではないかな~と・・・。

たとえて言うと、よく、昔住んでいた場所にしばらくして戻って来てみると、見知らぬビルやお店が建っていて「この街は変わってしまった!」と愕然とするんですけど、地元の人に聞くと「いや~全然変わってないよ」って言われるじゃないですか。あんな感じで・・・。

また、気づいた点があればお知らせしますね。

あ、それから「みんなの英語ひろば」で「翻訳者になるには」の記事の第9回目が掲載されています(タイトルを微調整していただきました)。社内翻訳者をしたときの経験について書いていますので、こちらもよろしければお読みください!

次回は、2016年の総括(個人目標編)をお届けしたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします!
いつも応援ありがとうございます~♪
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(Image: Oakozhan | Dreamstime.com)

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