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ドナルド・トランプ新大統領の英語が翻訳者泣かせである件

ドナルド・トランプ新大統領の英語が翻訳者泣かせである件

皆様、こんにちは!ランサムはなです。

ロンドン在住の通訳者のお友達、平松里英さんが、「Translators are struggling to interpret Donald Trump (ドナルド・トランプ氏の解釈に苦戦する翻訳者)」というオーストラリアの放送局、SBSの記事をシェアしてくれました。

↓↓↓

http://www.sbs.com.au/news/article/2017/01/24/translators-are-struggling-interpret-donald-trump

先日の就任演説、皆さん聞かれました?

「America first」など、なかなかシンプルでわかりやすかったですよね。

労働者層を意識した小難しくない英語を心がけたのでは。。。などという分析もされているようです。

まあ演説については、ライターも雇っているんでしょうが・・・

しかし、トランプ氏ご自身のご発言が、翻訳者泣かせであるというのは、まぎれもない事実だと思います。

もともとが実業家で、政治家としての訓練を受けていないということもあるかもしれませんが、歯に衣を着せない物言い・・・

物議を醸す強烈な意見・・・

スラングも多用して、女性器の蔑称とか、平気で使いますもんね~。

えげつない、露骨なオヤジって感じですけど。

(日本で言うなら、う~ん、石原慎太郎氏と島田紳助氏とビートたけしさんを足して3で割ったような??

あっ、ちょっと麻生太郎氏も入ってるかな?)

そんなわけで、トランプ氏の物言いには、他の言語の翻訳者も苦労しているようですね。

「語彙が貧相」

「言ってることがむちゃくちゃだから、翻訳者が間違っているんじゃないかと思われそう」

「ブツブツ切れてるのに、延々と続く。直訳すると『???』だし、意訳して普通の文章にすると、普通の政治家になっちゃって個性が伝わらない」

「そのまま訳すと放送禁止用語になってしまうので使えない」

・・・なんて嘆きが聞かれますが。

どれも、ごもっとも・・・って感じです。

意味を伝えるだけじゃなくて、キャラもしっかり伝わるように・・・って考えると、ほんとに難しいですよね。

私なんかも、トランプ氏独特の「品のなさ」をどうやって訳せばいいんだろう?・・・って思います。

「あのデブでドブスの女(fat ugly bi*ch)とか「お前、気持ち悪い(You are disgusting)」とか、平気で言いますからねえ。

発言自体はまあ、正確に訳せば過激な内容であることはそこそこ通じると思う。

・・・ただ、聞いてる人が思わず目を剥いてしまう「リアクション」も翻訳するって、難しいだろうなあ~・・・って思います。

文化的な背景を知らないと、きょとんとしてしまう発言も多いですし・・・。

基本的に日本語の場合、特に「お行儀のいい」無難な翻訳に収まってしまう気がしますが・・・

でも、できれば政治家としての教育を受けて来た歴代の大統領とトランプ氏の英語がどれほど格が違うのか、っていうのをうかがい知ることのできる翻訳ができれば、理想的だろうと思います。

そこが翻訳者にとってのジレンマというか、チャレンジになりそうですね。

「傑作」「名(迷?)言」が生まれる可能性もあると思うので、今後のトランプ氏の発言と同時に、その翻訳にも注目しながら見守っていきたいと思います。

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