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久々に、翻訳の話

久々に、翻訳の話

皆様、こんにちは!

お元気でお過ごしですか?

日本に帰って来てほぼ1ヶ月・・・

おかげさまで、翻訳の仕事も順調にこなせています。

今年は、いろいろと新しいことに挑戦していたので・・・

学校で教えている間は、時間的な制約もあって、あまりご要望にお応えすることができなかったんですね。

というか、私も正直、大学の仕事のチャンスをいただけるなんて思っていなくて、「昔やってみたかった仕事に空きが出たから、記念受験!」みたいな軽い気持ちで応募したから、採用通知をいただいて、いや~、慌てた、慌てた。

フリーランスって言うと、引継ぎもないし簡単に辞められるって思われているかもしれないけど、縛りがない分、強い信頼関係で結ばれていて、長年ご指名いただいているお客様もたくさんいらっしゃるわけで。

こちらも「代わりのきかない翻訳者」を目指してやってきたので、急に「できません」なんてことになったときに、そう簡単に代わりが見つからない状況ができてしまっている。料理と同じで、調理人が変わると全く違う味付けになってしまうんですよね、翻訳って。

それに今回、学校の契約期間が一学期だけだったこともあって、「今学期限り(契約更新はない)かもしれない」という意識が常に頭の片隅にありました。あとはどっちにしても、夏休みは翻訳の仕事に戻るつもりだったので、バッサリ関係を断ち切ってしまうという選択肢は考えていませんでした。

長年の間に培った、実力がある翻訳者のネットワークを使って、仕事を肩代わりしていただいたり、別のお客様には事情を説明して夏まで待っていただいたりして何とかしのいできましたが、それでも対応しきれないケースもありました・・・。

そういう意味では、一部のお客様に多大なご不便をおかけしてしまいました。

何人かお抱えの翻訳者のプールがあるエージェントならまだしも、日本語翻訳者は私一人、みたいな会社もあるわけで・・・

料金を2倍にするから、お願いだからやって!

・・・って悲鳴を上げてきたお客様もいました。

それだけ頼りにしてくださっているのか、とありがたく思う反面、

ん?2倍も払えるほど予算あったの(そんなに取ってたの)?

・・・って内心驚いていたら、二週間ほどで

ずっとは無理なので、通常料金に戻していいか

って聞いてきたので、ちょっと安心しましたけど・・・。

まあそんなわけで、今後の課題として、安心して仕事を肩代わりしていただける翻訳者とのつながりを増やしていくことと・・・

安心して仕事を任せられる新人翻訳者の育成が急務だ、ということを再認識いたしました。

また同時に、私としてもこれまで以上に仕事を選ばなければいけない状況になって・・・

どういうお客様と優先的に仕事をしようかと考えたんですが、

あらためて、これまでも優先順位の低かった、機械翻訳のPE(ポストエディット、後編集)からは無期限撤退しよう、と決めました。

理由は簡単。

代わりを見つけてもらいやすいからです。

そういうお客様(エージェント)はお抱え翻訳者のプールも大きい傾向があるので、1人ぐらい抜けてもそんなに痛手はないだろうと判断しました。

これまでも、食わず嫌いはよくないと思って一応何度か仕事を受けてみたけれど、私の強みが生かせるという感じはしませんでした。

美しい日本語を目指す私としては、上手な翻訳・美しい文章に囲まれて仕事がしたいのですが、機械翻訳は「意味が通じる」以上の品質を求められていないので、自分にとって学びになる文章が少なすぎるのです。

まあ今後、AIがどのような進化を遂げてくるかわからないから、一応「退会」ではなく「無期限休養」にしていただきましたけど・・・

でも機械翻訳のPEを再開することは、当分はないんじゃないかな。

こちらも心を尽くして、ラブレターを書くような気持ちで仕事に当たらせていただいているので・・・

人間を相手に血の通った文章を書くことが、翻訳者としての喜びにつながっているのだと思います。


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