先日、「海外の会社とお取引をすることのメリット」についてお話ししました。
過去記事を参照されたい方は、こちら
↓↓↓
海外の会社と取引をすることのメリット (1)
これを読んで、「えー、でもそんないいことばかりじゃないでしょう~」と思った方もおられるのではないかと思います。
そこで今日は、デメリットについてお話しますね。
海外との取引というと、まず第一に、「言葉の壁」を問題点に挙げる方が多いのではないかと思います。
英語がネックになっていると感じておられる方は、結構多いのではないでしょうか。
「自分は英語ができないから・・・」
「英語が話せないから・・・」という声をよく聞きます。
「いつかは海外に進出を・・・」なんて言いながら、英会話教室に通いつつ、最初の一歩が踏み出せないまま何年もたってしまうことがあります。
ですが、「英語ができる」というのは、どの程度できれば「できる」と言えるのでしょうか。
実は、海外との取引に必要な英語は、そんなに難しくないのです。
参考までに、私が海外のクライアントと交渉しているときのメールを見てみました。
大体、仕事のメールはこんな感じです(ここでは日本語で書きますね)。
こんにちは!(または私の名前)
↓
.「○○○」という仕事があります。分野は××です。
分量は何ワード。
↓
できますか?できませんか?→「はい」か「いいえ」
いつまでにやってくれますか?→「X月△日」
いくらでやってくれますか?→「☆円/ドル/ポンド」etc. etc.
↓
以上
他に、時々翻訳ソフトを使うか使わないか、などの指示や注意事項が入りますが、基本はこれだけです。
意外に簡単でしょう?
もちろん、最初のお取引のときは、どの通貨を使うかとか、支払条件とか、そういう交渉はします。
でも、いったんお取引が始まると、あとは大体上記の数点を確認するだけで取引が成立します。
で、合意すれば、仕事が送られてきて、仕事を終えて納品すると、終わりです。
うちは翻訳業なので、商品とか在庫はありませんが、お店をやっておられる方であっても、基本はそんなに変わらないのではないでしょうか。
「仕事ができますか」というのが「在庫がありますか」に変わる程度で・・・
熱弁をふるって大きい契約を勝ち取らなければならないビジネスマンならともかく、ネットで何か売るとか、そういうビジネスをしておられる方だったら、これだけのことができれば、別に英語がペラペラしゃべれなくても十分ビジネスはできます。
これだけ簡単だったら、文章のひな形をパターンとして作っておいて、空欄を埋めるようにして要件を伝えても必要な情報は伝わるのではないでしょうか。
もちろん、クレームに対応しなければならないときなど、問題が生じた場合は、英語がわかる人に助けを求めればいいと思います。
でも、クレームがつくことなんて、割合で見たらそんなに多くないはず・・・。
実際、翻訳会社で働いているのに、英語はメールでなら何とかなるけど全然しゃべれないと言う人も結構いますよ(←ここだけの話)。
慎重であることは大事ですが、不必要にハードルを高く設定している可能性もありますし、英語の勉強はどこまで行っても終わりがないのも事実。
「案ずるより産むが易し」という諺もあることですし、思い切って一歩踏み出してみると、意外にうまく行くかもしれませんよ。