皆様、こんにちは!ランサムはなです。
先週無事にテキサスから日本に戻って来ました~♪
今回は羽田経由で札幌に戻って来たんですが、初めて泊まった品川・泉岳寺のホテル(京急EXイン品川・泉岳寺駅前)が、辿り着くまでがそれはそれは大変でした!
初めにことわっておきますが、ホテル自体には何の異存もありません。ステキなホテルでした。
ただ、「泉岳寺駅A4出口より徒歩1分!」て書いてあるから、すぐにホテルに辿り着けるのかと思っていたら、泉岳寺駅A4出口近辺にエレベーター・エスカレーターがまったくなかったのが想定外だった。もう、ひたすら延々と階段が続くわけです。
25kgものスーツケースを抱えていた身としては、この階段は堪えましたよ~(泣)。
まあ、行き方について詳しく下調べをしておかなかった私も悪いんだけど、昨年できたばかりの新しいホテルらしく、情報が少なかったんですよね。せめて「最寄の出口はエレベーター・エスカレーターがない」とかどこかに一言書いておいてくれれば、品川駅で下車してタクシーを拾ったと思うんですが・・・。
羽田の国際線がますます拡充して、海外からの(荷物の多い)お客さんが増えている以上、地下鉄の駅にエスカレーター・エレベーターがあることはすごい大切なことだと思うんだけど、ないならそれなりに「遠方からの荷物の多い方はタクシーが便利」とか、一言どこかに添えてくれると、旅行者としてはありがたい・・・と思った次第です。
もう、あんまり情けない顔をしていたのか(?)、駅員さん1人と通りがかりの男性1人が途中でスーツケースを持ってくれました(涙)。日本でもこうして手を貸してくださる男性が増えているとは・・・感激の極みでございます。最近の日本の男性は、女性に優しくなったんでしょうか。全然捨てたもんじゃございませんね~。
・・・まあ、そんなわけですったもんだありましたが、ホテル事件以外は順調に帰国しました。
東京では、翻訳者や通訳者のお友達にも会えて、楽しかったです。
現在は札幌にいます。
でも実を言うと、今回は北海道に帰って来るの、本当は気が進まなかったの。
大雪とか寒波とか飛行機が飛ぶ・飛ばないとか言ってるし・・・。
アラスカに住んでたこともある私ですが、この頃は気弱になっちゃって。
暖かいテキサスにいると、及び腰になっちゃう。
雪の降らない暖かいテキサスで、ネットで北海道の気象情報を見ていると、「好き好んでこんな寒い土地に暮らす人の気が知れない」とか思っちゃうわけ。人間が住むところじゃないよ、という気になるわけです。テキサスを出て来たときは、真剣にそう思っていたんです。
で、新千歳空港に降り立つと、やっぱり東京とか乗継先のソウルと比べると、別次元の寒さ。東京の冬が冷蔵庫ぐらいだったとすると、北海道は「さ、冷凍庫の中へようこそ」みたいな?
飛行機を降りながら「こんな寒さ、異常だ!」と一人憤っていました。
・・・ところが不思議なことに、こっちに来て数日すると、何も言わなくなるし、感じなくなる。
あんなに異常だと思っていたのに、違和感なく普通に生活している自分がいるわけです。
逆に「寒い、寒い」と言ってる道外の人を見ると、「何を弱気なことを言ってるんだ!」とか思い始めるわけ。
同じ人間なのに、一晩で手の平を返したように考え方が変わる。
そんな自分に我ながらビックリしています。
要するに、「適応」した、ってことなんですよね。
こんな寒い土地で「人間が住むところじゃない!」なんて四六時中思い続けていたら、生きていけません。
だけど適応する前は、マジでこんな環境は異常だと思っていたんですよ。
外から見たときに「異常だ」と思う環境で生きていくために、どこかで何らかのスイッチを切ったんじゃないかと思うんです。そうすれば、考えない・感じないことが当たり前になるから、暮らしやすくなるじゃないですか。
ちょっと「茹でガエル」的現象ですよね。
「適応」って暮らしていくうえで大切なことだと思うんだけど、距離を置いて客観的に見たときに明らかに異常だと思う環境で居心地よく暮らし続けるために、人はどれほど多くのことに目をつぶることを(無意識のうちに)選択しているんだろう・・・と思ったら、ゾッとしますね。
そして人の思考は、絶対に周囲の環境の影響を受けてしまうんだな、とも思いました。
「こんな寒いところは人が住むところじゃない」と思っている自分も、「寒い寒いって、何をうだうだ情けないことを言ってやがるんだ」と思っている自分も、どっちも自分。
環境を変えるだけで、たった1日でこれだけ発想が変わるんですもんね。
環境の影響って、ほんとにバカになりません。
ひょっとすると、今人生で何か行き詰っている人は、環境を変えてみることで転機が訪れることもあるかもしれませんね。
今の環境で無意識のうちに切っていたスイッチが、環境を変えることで活性化されて、突破口を与えてくれることもあるかも・・・。
思いがけない自分の引き出しを発見することもあるかもしれません。
・・・そんなことを思いながら、時差ぼけと闘っております。
札幌にいらっしゃる方は、よろしければお声をかけてください。