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テキサスで見た「なんちゃって日本食」

アースデイ(地球の日)ということで、地元オースティンの健康食品企業が何社か協賛して、会社のカフェテリアの一角を借り切って健康食品フェアをやったので、冷やかし半分で見に行ってきた。
アメリカは、私がいない間にずいぶんと健康志向が強くなったようで、食べる物も食品成分表示も大きく変わっていた。
カロリー表示は相変わらずだが、それに加えて、「グルテンフリー」「ビーガン」、ユダヤ教向けの「コーシャー」など、意味不明の分類が加わって、しかもどこもコストコみたいに広いので、最初は迷路に迷い込んだ子供みたいにオロオロした。
レストランへ行って注文するときも、昔みたいに「肉にするか魚にするか」ではなく、「プロテイン(タンパク質)は何にしますか」などのように聞かれることの方が多くなった。ベジタリアンの人などを考慮して、魚介類とか豆腐(←こっちで豆腐というと厚揚げみたいなものが多いけど)を選択肢として追加した結果、いちいち「肉にしますか・・・」と聞いていると長くなるから「タンパク質」になったのだろうと推測するが、正直「カレーに入れるプロテイン(タンパク質)は何になさいますか」とか聞かれても、感覚が古いのか、あんまりおいしそうじゃないなあと思ってしまう。
いつの日か、この表現に慣れて、「う~ん、タンパク質、食べたい!」なんて思うようになるときが来るのかもしれないが、今の時点ではちょっと疑わしい。
今流行りの有機/健康食品スーパー「ホールフーズ」なんかに行っても、プロテインパウダーとかその場で作ってくれる絞りたての青汁とかスムージーとか、ナッツ類のバイキングとかサラダバーとか、ありとあらゆる健康食品が売られていて、確かにすごいなあと感心はするが、さきほどの「カレーに入れるプロテイン」みたいな、何かこう実験室で栄養成分をお勉強しているような距離感を覚えてしまい、食指が動かない。日本では結構健康オタクだと思っていたので、自分でも意外である。これから少しずつ慣れて行かなければならないのかなと思う。
そんな違和感を拭えない私であるが、こういう健康食品スーパーには低カロリーの健康食として日本食が置かれていることが多く、みその入ったドレッシングとかそばとか刺身にできる鮮魚とか、普通のスーパーには置いていないようなものが買えるので、日本食材店に行けないときなどには重宝させてもらっている。
ただ、もともとが日本人向けのスーパーではないので、日本人から見たら非常に不可思議な「なんちゃって日本食」にお目にかかることも多い。
前置きが長くなったが、今回はそんな「なんちゃって日本食」をいくつか見かけたので、ご紹介します。
1. コンブチャ ソーダ

ドクターペッパー味、ルートビア味、コーラ味、リモン味(リモンて何?レモンとライムかな?)、ジンジャー味、オレンジ味がある。
ブースのお姉さんが、「発酵させたお茶なの!おいしいのよ!」と言って試飲させていたので、オレンジ味を試飲。
う~ん。
半分気が抜けたジンジャーエールにオレンジ味をつけて酒粕をまぜたような、私にはぼんやりとしたどっちつかずの味に感じられました。
しかし、昆布茶とは似ても似つかないのに、なんでコンブチャなんて言うんですかね?
成分的には、かなり昔に日本で大ヒットした「紅茶きのこ」というものなんだそうです。
身体にはいいものらしい。
なぜ「コンブチャ」というネーミングになったのかは、調べてわかったらご報告しますね。
2. 伊藤園のお茶「TEAS’ TEA」

日本でもコンビニなどで見かける伊藤園の「TEAS’ TEA」シリーズ。
日本ではパッションフルーツとか紅茶系が多いが、アメリカのTEAS’ TEAは緑茶なんですね(画面右)。
写真には出てませんがジャスミン茶もあった。
その土地でエキゾチックと思われるお茶を出しているのかもしれないですね。
こちらでは、甘くない飲料品をお店で探すのは至難の業なので、最初に見つけたときはもう嬉しくて、飛び上がって喜びました。
お値段も1ドル79セントと、200円しない計算。日本のペットボトルのお茶よりは若干高いが、まったく手が出ないほどではない。喫茶店でお茶を飲んだって、これぐらいはするだろう。
不思議なのが、「ハーフ&ハーフ」と書いてある、緑茶とココナッツウォーターのブレンド(画面左)・・・
これ、よくわからん・・・。
・・・いや~、いかにこちらの人が、甘くない飲み物を買ってくれないかってことですね。
伊藤園さんも苦労しているんだな~、としみじみ思ってしまった。
3. おやつ海苔

右側のは韓国の海苔と書いてあるが、一瞬カントリーマアムの姉妹品かと思うほどのおしゃれなパッケージ。
実はこの他に、ブラウンシュガーを使った味もあったけど、怖くて遠慮しておきました。
左側は「わさび味」で、「グルテンフリー!」「コレステロールゼロ!」「トランス脂肪なし!」「グルタミン酸ナトリウム不使用!」「キャノーラ油不使用!」(←えっ、キャノーラ油って身体に悪かったの?)などと、すごい謳い文句のオンパレードである。
「GMO」って何だべ?・・・と思って調べたら、遺伝子組み換えなし、ってことだそうです。
何だかずいぶんありがたい「お海苔様」のような気がしてきた。
この後、お昼の時間になり、「How Do You Roll?」という、好きな具を巻いてカリフォルニアロールみたいなお寿司を作ってくれるお店に行って、またもやラーメンを発見しました。
そこでのラーメン体験は、長くなるので次回にしたいと思います。
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テキサスで見た「なんちゃって日本食」」への5件のフィードバック

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    私も去年マラソンに出たときに、ブースの 1 つにこのメーカーが入ってて飲んだことがあります。昆布茶は日本でもあまり好きな方ではなかったのですが、ラベルもオシャレだったし、宣伝してる人が美味しいから一度試してって言うので飲んでみました。。。何のことはない、ただのフレーバージュースみたいでした。どうして「昆布茶」の名前が付いているのか私にもさっぱりわかりません。昆布茶という名前だけでヘルシーなイメージを作るためのマーケティングなのかな・・・???

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    いや、一応体にはいいみたいですよ。日本で「紅茶キノコ」と呼ばれていたそうなので、「紅茶」の発音が訛って「コンブチャ」になったのかな?という気もしますが。でもホント変ですね。次のページに詳しい説明がありましたよ。http://topics.jp.msn.com/otoko_blog/other/article.aspx?articleid=1427403

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    リンクどうもありがとうございます。早速読みました。キノコの写真がちょっと・・・でしたが、歴史的なことも面白おかしく書いてありました。なるほどと思いました!

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    だいぶ前にテレビで見ました。伊藤園のひとが一所懸命にアメリカでプレゼンしてるとこ・・・。
    で、その番組で、Evernote の社員が何人もペットボトル茶を愛飲していましたね。
    紅茶きのこ・・・なつかしいですねー。子供の頃、友人のおかやんがよく飲んでいたようです。

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    >てのりえびさん、コメントありがとうございます。そうだったんですか。伊藤園さんは、米国進出、がんばっておられるようですね。こちらでも元社員だったという方とお話しをしたことがあります。応援する意味も込めて、私はまとめ買いをしています。
    紅茶キノコは何で「コンブチャ」になってしまったのか、非常に不思議で、現在引き続き調べております。とりたてて美味しいものではないですよね。

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