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タイムマネージメントのすすめ(1)

翻訳の仕事が軌道に乗って、取引先が増えてくると、駆け出しの頃とはまた違った問題が出てくる。
スケジュールのバッティングだ。
取引先に「対応可能」と返事をしておいても、いつもきちんと予定通りに仕事が来るわけではない。
立ち消えになったり、遅れたりすることは日常茶飯事。
フタを開けてみたら、予告より分量が多かった/少なかった、なんてことはしょっ中。
空きが出るのは嫌なので、順番に予定を組んでおいたつもりでいても、クライアント側の事情で開始が遅れ、複数案件が一度にどーんと押し寄せてきて慌てることもある。
ようやく納品したと思ったら、臨時で追加を頼まれたりもする。
結果的に、キャパを上回る案件を複数抱えて、ヒーヒー言うことに・・・
フリーの(プロの)翻訳者なら、少なくとも年に数回はこのような修羅場を経験しているのではないだろうか。
クライアントの都合に左右されるのは、フリーランスである以上は仕方のないことなのだが、ついつい朝方まで仕事に追われたりすると、「あー、1日48時間ほしい!」と切に思ってしまう。
1日48時間あれば、どんなに助かるだろう・・・。
あり得ない妄想だけが、どんどん膨らんでいく。
ところが、この話を先輩の翻訳者に相談したところ、「ダメダメ。48時間あったら、その48時間もマックスで使い果たして、『1日72時間あればいいのに!』と思うようになるだけ」とビシッと言われてしまった。
この先輩、途中で思い余ってマッサージセラピストに転身したり、ご自身でもいろいろ試されたそうなのだが、仕事を変えても時間管理の問題はつきまとってきたそうだ。
「結局は本人の問題」という。
うーーん、そう言われるんじゃないかと恐れていたけど、やっぱりそうでしたか。
自由を満喫するには、自己管理能力が求められるんですね。
時間管理も含めて。
そこで、全米翻訳者協会のタイムマネージメントに関するウェビナーに出て、先輩の体験談やコツなどを聞いてきましたので、そこでの気づきや学んだことを明日からちょっと皆さんとシェアしたいと思います。
お忙しい方、時間管理のヒントを得たい方は必見です。
続きます。

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