社内翻訳者の日々を振り返って

/ 翻訳者・著述家

皆様、こんにちは!
お元気でお過ごしでしょうか?
自由の身になったところで、早速日本に帰って来ております!
あまりの急展開ぶりに、ブログが追い付いておりませんが(泣)・・・
・・・さて、前回予告しましたとおり、今日は社内翻訳者として、どんな日々を送っていたかについて書いてみたいと思います。
仕事自体はできの悪かった私ですが、長年フリーをやって来た身には、大企業の会社員としての生活は、驚きの連続でした。
まず、入社した途端に、あれほど恐れていた医療費が、団体保険のおかげでウソのように安くなった。
無保険だったときは6万円していた薬代が、会社の保険に加入した途端に5000円程度まで下がりました。
何じゃ、こりゃ・・・。
狐につままれたような思いでしたよ。
だって、自分自身は昨日と今日とで何も変わっていないのに、会社に入っただけで、同じ薬を買うのにこんなに待遇が大きく違うなんて。。。
おいおい、社員証/保険証って、水戸黄門の印籠かい?と思いましたよ。
しかも、会社の中にも保健センターみたいなものがあって、具合が悪くなったときには、そこに行けば、常駐のお医者さんが診てくれて、料金も1000円程度・・・
もう、VIP待遇なんてもんじゃありませんよ。
こんな扱いを受けたら、急に自分が偉くなったような勘違いをしちゃいそうですよ。
保健センターだけじゃなく、フィットネスジムやカフェテリアもあって・・・
お昼の時間にジムでトレーニングしている人もいました。
こんなに社員に至れり尽くせりにするなんて・・・。
これが米国式の愛社精神の育て方なのかしら?
・・・な~んて、かわいくない私は考えたりしていました。
あとは、従業員感謝デーとか、何かと催しを設けて、会社のロゴ入りのTシャツを配ったり、朝はブレックファストタコスとかドーナツを出してくれたり、年に数回、就業時間中にパーティをして、勤務時間中にビールを飲んでもいい日があったり・・・。
とにかく気前がよく、物分りのいい会社。
ダウンタウンでコンファレンスを開くときは、チャーターバスが何台も出動して、バスに乗ろうとすると、朝ごはんを手渡してくれたりするんですよ。
さらに、これに加えて有給休暇も病気休暇もあって、その間は働かなくてもお給料がいただけるわけでしょ?
こんなに面倒を見てもらえるなんて(泣)・・・
なんて恵まれているんでしょうか。
フリーが長かった私は、無料でピザをごちそうしてもらえるだけでも夢のようだと思いましたよ。
今さらながら、企業の後ろ盾があるっていうのは、そういう安心感があるんだな~・・・と実感。
企業国家・アメリカの一面を見た思いがしました。
これじゃあみんな、会社を辞めたいなんて簡単には思わないよなあ。
フリーとして独立するなんて、とんでもなく無謀な話に感じるかもしれないなぁ・・・と思いました。
実際、勤続年数の長い方も多くいらっしゃいました。
私だって落ちこぼれていなかったら、ずっとここで働きたいと思ったかもしれないな・・・。
この会社の母体は、それほど福利厚生の充実した、すばらしい会社でした。
・・・ただ、悲しいかな、私には所属部門から求められているスキルがなかった(泣)。
そして残念ながら、私の持ち味や長所も、この会社では必要とされていませんでした。
現実的に見て、お付き合いが長く続くということは、考えにくかったし、正直自分でも、5年後や10年後にこの会社で働いている自分の姿というのは、想像できませんでした。
だけど、何かのご縁で入社したのだから、せっかくいただいたチャンスを大切に、学べることは何でも学ぼう・・・
そう思った私は、ここでの日々を最大限に活かすために、落ちこぼれなりに、次の3つの目標を立てました。
1. せっかく技術会社に入社したのだから、できる限りの技術知識は吸収する。
音大のたとえで言うと、音符も読めない私がショパンを弾けるようになることはどう考えても無理だけど、せめて音符の読み方を覚えて、ハノンぐらいは弾けるようになろう・・・と決めました。
2. フリーランスをしていたときにはできなかったことを優先的に経験する。
たとえば同僚とランチに行く、会社の催しには出席するなど、一人で黙々と仕事をしていたときには不可能だったことに、積極的に参加することにしました。
3. 会社を辞めた後も役に立つ情報の収集に努める。
たとえば、志の似た翻訳者の同僚がいたら、その人との関係を強化する。
あとは、同僚から教えてもらったおいしいレストランやショッピングの情報などは、会社に関係なくずっと使えるのでしっかり保管する、など。
さらに、この落ちこぼれぶりでは、いつクビになるかわからないので、いつクビになっても後悔しないように、1日1日を会社最後の日であるかのように過ごそう・・・と決めて、これを実践したのです。
会社の上司が見たら、怒り出しそうな目標かもしれないけど、私はこの目標を結構真剣に捉えていました。
この目標を果たすために、気が進まない日でも無理して同僚とランチに行ったりしていたので、結果的に数えきれないほどランチに行くことになった(笑)。
・・・でも、今振り返ってみると、貴重な経験をしたと思うんですよ。
車での通勤も、怖くてどこへも行けない状態だったのが、一応限られた場所へは自分で行けるようになって自信がついたし。
技術知識だって、入社前と比べたらだいぶ増えたと思う。
想定していた以上の収穫があったと思います。
だから、ジャイアンとの関わりに関しては、ストレスが溜まることも多かったけど、会社での日常では、なかなか面白い側面もありましたし、辛いことばかりじゃなかったです。
決して無駄な経験ではなかった。
そんなわけで、得る物も多い会社員生活ではありましたが・・・
仕事に関しては、てんでいいところがなかったんですよね(泣)。
次回は慣れない仕事での奮闘について、書いてみたいと思います。

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「社内翻訳者の日々を振り返って」への 1 件のコメント

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    ステキなブログだと思います!なんていうか…
    こういう感じの記事は共感できます!
    是非、私のブログにも遊びに来てください♪

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