ローカリゼーションと翻訳

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私の専門はローカリゼーションと言って、主にパソコンや携帯で操作するソフトウェアを英語から日本語にする仕事です。
ソフトウェアだけでなく、マニュアルやホームページ、アンケートなども日本語にします。
翻訳と同じようなことをしているわけですが、翻訳とどこが違うかというと、エンドユーザーに違和感なく受け入れていただけるような形に最終製品(原稿)を仕上げなければなりません。
そのため、ローカライズ(現地化)することが必要になるわけです。
簡単な例を挙げると、原文で米ドル通貨が使われている文字列を日本円にしたり、温度が華氏で書いてあれば摂氏(℃)に換算したりします。重量がポンド(lb)で書いてあればキロ(kg)に直したりします。だって、「150ポンド」と言われても、どうもピンと来ない・・・重いか重くないかわからないじゃないですか。
ですが、そう簡単に行かないことも多いのです。
たとえば、特定の年齢層を対象にしたアンケートを翻訳する場合、「原文の年齢をそのまま置き換えるだけで、依頼主が探している回答者が集まるだろうか?」ということを考えなければなりません。
車を運転できるようになる年やお酒を飲んでもいい年は、国や州によって法律が違うので、「成人」を対象にしたアンケートであれば、原文に「21歳」と書いてあっても、日本の成人年齢に置き換えなければならないわけです。
そういうときは、依頼主に本来の意図を問い合わせ、「成人」を意図しているという確認が取れたら、許可をもらって日本の成人年齢に変えたりします。
英語のライターさんが異文化に配慮のある人であれば、最初からそういう違いを考慮して国別に原文を書いてくれますが、他の国のことなどお構いなしに書いてしまう人もいるので、そんなときはこちらから指摘してあげなければなりません。
そういうわけで、ローカライズには、対象言語(ここでは日本語)の背景や文化的な知識が必要になります。
ソフトウェアのマニュアル1つを取っても、たとえば、英語と日本語ではキーボードが異なります。英語のキーボードには、半角と全角を切り替えるようなキーはありませんし、特殊文字の配列が日本語と多少違っていたりします。ですから、英語のマニュアルに書いてあるショートカットキーをそのまま訳しても、日本語のキーボードでは使えないこともあるのです。
ネイティブの英語スピーカーのライターさんは、そんなことはもちろん知らないので、そういう違いを見つけて、日本語対応にするのがローカリゼーションです。
うまく説明できたかな~・・・(^o^;)
おわかりいただけましたか?

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