トホホの日々とトライアル

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皆様、こんにちは!
あっと言う間に6月なんて、信じられませんねぇ・・・。
札幌の初夏も間もなく到来の予感です。
さて・・・今回は、前回お話ししたとおり、限りなくトホホだった社内翻訳者としての側面と、その対応策として私がしていたことについて、書いてみたいと思います。
前回のブログのおさらいをしますと、私が勤めていたこの会社、福利厚生や会社理念は本当に申し分なかった。
社員のことを大切にする、面倒見のいい会社。
しかし、私が所属していた、「洋風ジャイアン」率いる部署というのは・・・
異彩を放っているというか・・・
不思議な部署でしたねぇ。
以前にも書きましたけど、なぜか翻訳者がエンジニアの卵みたいなことをさせられる。
そしてなぜかエンジニアが、翻訳のレビューなんてことをしている。
加えて、翻訳業界のような、編集者/チェッカーによる複数回の校正、というプロセスもなく・・・。
私的には、翻訳をしてるというよりは、「迷走」にしか見えなかったんですよね。
・・・だけど、新米の私がえらそうに語ってもねえ。
まずは、与えられた仕事をきちんとこなさなければ、何を言っても聞いてもらえないよね。
・・・と、思ったけど、いかんせん「音符も読めない」私・・・
スタート地点からして、他の人より出遅れている(涙)。
こりゃ、「大人の家庭教師」でも付けて、じっくり手ほどきを受けたいよぉ・・・。
・・・そう真剣に思うほど、重症の若葉マークでした。
普通、これほどの初心者レベルというのは、教育学の観点から言うと、最初に先生を付けて、
「先生がお手本を示す」
     ↓
「真似をしてやってみる」
     ↓
「『大変よくできました』/『もう少しがんばりましょう』などのフィードバック」
     ↓
「本人が練習」
     ↓
「『大変よくできました』」
・・・という段階を繰り返すことが必要だとされているんですが・・・
この部署は残念ながら、「時間を与えるから自分で解決策を導き出せ」という方針(涙)。
しかし、何しろ音符の読み方すら知らない、絶望的に初心者の私でありますから・・・
いくら長い間音符とにらめっこしていても、オタマジャクシが泳いでいるようにしか見えない((-_-;))。
「質問ありますか?」と言われても、何がわからないかもわからないんですよね。
ま~ったくいいとこなし。
さらに、技術的知識がないというハンデに加えて、年齢の壁もありました。
一昔前、「成人式は二度終えております」って言ってた芸人さんがいたけど・・・
ぶっちゃけ、私も似たような年齢。
やっぱり若い頃と比べて、各段に呑み込みが遅いわけですよ。
ところが、日本だったら、「〇歳で新しいことに挑戦!」とか言うと、褒めてもらえると思うけど・・・
米国の雇用機会均等法では、年齢で特別扱いをするのは「差別」ってことになっちゃうらしいんですよ。
なので、「もう若くはないんで、新しいことをするのは人より時間がかかるんです」と訴えても、
「年齢で特別扱いはできません!」と、にべもないお答え(泣)。
・・・まあ、だからこそ、この国では60歳過ぎて新規採用なんてことも可能なんでしょうけど・・・
私には、向かい風になってしまいましたねぇ。
これに加えて、前にも書きましたけど、この部署のプロジェクトは1つ1つのやり方がまちまち。
付け焼刃的に拡大して行ったものだから、製品ごとにやり方が違う。
しかも、1つの製品のやり方を完全に覚えきらないうちに、次から次へと別の製品へと回される。
・・・一応、製品ごとに作業プロセスを説明した文書というのは公開されているんです。
これを読めばわかるでしょってことらしいんだけど・・・
実際にやってみると、マニュアル通りに行かないことがすごく多い。
(↑まあ、人生って大部分がそういうものですよね。
思い通りに行かないことばかり。)
だけど初心者には、想定外の状況に対応できる臨機応変な応用力がないんですね。
つまずいたら、どうしてよいかわからない。
ひょっとしたら、他に原因があるかもしれないのに、知識がないものだから、何でも自分のせいだと思ってしまう。
釈明しろとか再現しろとか言われても、できないんですね。
そんな、フリーの頃とはあまりに雲泥の差の、トホホな日々って言うのは・・・
やっぱり辛かったですねえ。
自分の力に対しても、どんどん自信がなくなってきちゃう。
「私って、こんなに無能な奴だったのか?」
「私って、こんなにできない翻訳者だったのか?」・・・って、思っちゃうんです。
もう、ダメかもしれない・・・って思ったこともありました。
でも・・・
そんなときに、力になってくれたことが、3つありました。
1つは、ダンナの励まし。
「キミの本業はエンジニアじゃない。翻訳者なんだから、それを忘れないように。
こっちの(会社の)仕事は副業みたいなもんでしょ?」と、いつも言ってくれました。
2つ目は、フリーランスの仲間。
私が「最強チーム」と呼んでいる、長年コラボをしてきたチームの翻訳仲間。
会社の話をすると、「アート?何それ?線が付いてるとか枠が付いてるとか、考えたこともない!」とか、
「もっと面白い話ないの?たとえば翻訳の品質の話とか」とか、茶々を入れながらも、2年間、私のグチに付き合ってくれました。
3つ目は、トライアルです。
会社で落ちこぼれて、叱られて帰って来て悲しくなると・・・
私はいつも、トライアルを受けていました。
私ってそんなに、ダメな翻訳者になっちゃったのかな?
もう使い物にならないのかな?
そんなときに、トライアル合格の知らせが届くと・・・
・・・まだ行ける。
そう思えて、すごく心強かった。
トライアルを敵視していたり、怖がる翻訳者さんもいらっしゃるようだけど、トライアルを怖がることは全然ありませんよ。
自分の立ち位置がわかります。
力のある方に客観的に能力を診断していただいて、さらに登録まで行き着けば、お仕事に結び付いてお金までいただけるんですから、一石二鳥ですよ。
落ちたら落ちたで、自分の弱点がわかるんだから、ありがたい話です。
弱点がわからないまま、我流で翻訳を続けて行って、変なクセが付いてしまう方が、よっぽど怖いと私は思いますよ。
そういうクセは、なかなか取れないですからね。
まあそんなこんなで、辛くなるとトライアルを受ける、の繰り返しで・・・
2年の間に、6、7社ほど新規登録していただいたでしょうか・・・。
本当にトライアルは、自信と希望を失いかけたときに、羅針盤になってくれたような気がします。
そうやって、何とか正気を保ちつつ、会社勤めを続けておりましたが・・
その頃は、私の会社卒業へのカウントダウンが始まっているということは、自分でも気が付いていませんでした。
詳細は・・・次回に続きます。

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