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アメリカは勇ましい女性がお好き

先日、日本へ向かう飛行機の中で、機内エンターテイメントとして用意されている映画の中に、「ハンガー・ゲーム2」という作品があったので、観て来ました。
日本では、昨年の暮れに公開になった作品のようです。
ちなみに、一作目の「ハンガー・ゲーム」は、2012年に封切られており、これはその続編です。
ご覧になったことがない方のために、おおまかなあらすじとしてWikipediaの説明を引用しますと、
「パネムという名の独裁国家と化した近未来アメリカでは、反乱の抑止を目的に12の地区から選出された12歳から18歳までの男女24人が殺し合う殺人サバイバル「ハンガー・ゲーム」が強制されていた。プレイヤーに選ばれた妹に代わって出場するカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、狩猟で鍛えた弓矢の腕と持って生まれた鋭い勘を生かし、同じ地区から選ばれた少年ピータとともに戦いに挑む。」
となっています。
ご参考までに一応、予告編のリンクを貼っておきますね。
すごい迫力です。

息もつかせぬ展開でハラハラするし、娯楽作品と割り切って観れば面白いんだけど、「独裁国家アメリカ」とか、「殺人サバイバル」とか、何かこう、現代を風刺しているようなところもあり、考えさせられます。
だけど、スリル満点のストーリー展開以上に、私がびっくりしたのは、主人公である女性の描かれ方でした。
大体、主人公の「カットニス」という名前からして、男なのか女なのかわからない。
近未来という設定だから、普通とは違うネーミングなんだ、ということを後で知りましたが、最初は「アメリカって、こんな性別不明の名前が使われるようになったの?」と、度肝を抜かれました。
加えてこのカットニス、性格もサバサバしていて男みたいだし、「狩猟で鍛えた弓矢の腕」というのが超一流。
とにかく「勇ましい」の一語に尽きます。
日本だったら、ここまで勇ましい女性は迫力ありすぎてドン引きされそうなタイプじゃないかと思うけど、こういう男勝りのたくましい女性というのが、アメリカの男性は萌えるんでしょうかね。
・・・考えてみると、「バイオハザード」のミラ・ジョヴォヴィッチとか、「トゥームレイダー」のアンジェリーナ・ジョリーとか、昔から「男顔負けの戦うヒロイン」というのは、アメリカでもてはやされる女性のイメージなのかもしれないですね。
それで思い出しましたが、先日アメリカでも米国版「ドラえもん」の放映が始まったそうですが、こちらもおしとやかなしずかちゃんのままではウケが悪いので、ボーイッシュで活動的な女の子として演出するために、「自立した女性」として人形を日記に差し替える、などの「ローカライズ」処理が行われたとか・・・。
そんなことしたら、しずかちゃんの個性や持ち味が損なわれるんじゃないかと思うけど、やはり世論に支持される「自立した強い女性」を登場させないと、人気が出ない、視聴率が取れない、ということなのでしょうかね。
何もそこまで「男性化」しなくても、アメリカにだって家庭的な女性はいるはずだと思うし、こんなに「男性化」を推し進めたら、本物の男性の居場所がなくなってしまうのでは、なんて思ったりもするのですが、こんなのはヤボな心配なんでしょうか。
・・・と、そんなことを考えて過ごしていたところ、数日前に、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴ在住のタレントの武田久美子さんがこのたび国際離婚をすることになったというニュースが飛び込んできました。
そこで、離婚に至った原因の一つとして、武田さんが「専業主婦を望まれなかった」と説明していたのが、非常に印象に残りました。
「芸能界の仕事でなくてもいいから何か仕事をすれば、って言うんです。確かにアメリカで“専業主婦”は少ない。彼のお母さんも仕事をしていました。」と書いてあって、
日本だったら仕事をやめて家事・育児に専念するなんて、すばらしい奥さんと思われると思うのに、正反対の考え方だな~、とびっくりしました。
そういえば、「専業主婦」って、アメリカでは居場所がないのかなあ、と思ったことって、私も振り返ってみたら、ありました。
少し前にクリスマスプレゼントのリクエストはないかと思って、アメリカから日本にいる母に電話して聞いたところ、「エプロンがほしい」というので、デパートにエプロンを探しに行ったのですが、どこにも主婦向けのエプロンというのが売っていなかったんです。
いくら探してもないので、とうとう調理器具専門店に行って、プロのシェフが身に着けるような無地の生成りのエプロンを見つけて買って行ったら、「プレゼント探しの好きなあんたがこれしか見つけられなかったってことは、ほんとにエプロン売ってないんだね・・・」とびっくりされたことがありました。
なんでこんなに専業主婦の存在が薄いのか・・・。
私なんかは、家事が下手な主婦失格を自認しているので、家事ができる主婦の方はすごいなあと尊敬してしまうのですが・・・。
これも、幼少期から、ララ・クロフト的な女性像が理想・・・と刷り込まれてきた教育の成果なんでしょうかねえ・・・。
みんな好きなように、適性に合わせて、仕事をしたい人は仕事をし、家庭的な人は主婦(主夫)をすればいい、というようにできれば一番理想だと思いますが、アメリカであっても日本であっても、世論に逆らうと生きにくさを感じるという点は、どこへ行っても同じなんだなーと思いました。
結局は誰でも無意識のうちに、メディアの思惑やその時代でもてはやされる考え方の影響を受けてしまっていて、自分の価値観の一部として切り離せないものになってしまっているんだな~、そしてその影響の呪縛から逃れることはできないんだな・・・と思うと、何だか複雑な気持ちです。
・・・ところで、同じ英語圏でも、イギリス(スコットランド、アイルランド)とか、カナダとかオーストラリアとかニュージーランドとか、他の国はここまで「強い女性神話」は強くないような気がするのですが、いかがでしょうか?
ご存知の方、お時間がありましたら、ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。

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アメリカは勇ましい女性がお好き」への5件のフィードバック

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    アメリカの場合はわかりませんが、カナダ・バンクーバー(都市圏)の場合、物価が高すぎて共稼ぎじゃないとやっていけないという現実的な事情もあります(^▽^; 
    そのせいかどうかわかりませんが、こちらでは「共稼ぎが基本」であって、私の夫も私がフルタイムで働くことを当然と思っていたようです。
    女性が「強い」というのはそこまで意識していませんでしたが、どうなんでしょうか…ごめんなさい、カナダ在住歴が浅すぎてわかりません(笑)
    ただ、カナダの場合は多少なりともヨーロッパ的な風潮にあるのか、育児休暇、産休などはアメリカよりずいぶん長いみたいです。父親が育休を取ることも珍しくないことらしいし。アメリカでも父親が育休、というのは許されているんでしょうか。女性(母親)が男性のように強くある、ということは、父親も平等に育児に参加することを求められると思うのですが、どうでしょう。

  • のぞみ

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    ブログ勉強のため、ネットサーフィンしてたら辿りついちゃいました!
    見やすくてすごくいいブログですね!
    私もブログ書いてるので、是非見に来てください☆

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    ウロウロしてたら辿りついちゃいました
    記念カキコさせていただきます☆
    私もブログ書いてるので、是非見に来てください☆

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    覚えてますか?少し前なんですけど、コメントを頂いたものです☆彡またブログに遊びにきてくださいね!
    前にコメントもらった主婦です。覚えてますか?あれからしばらくして、1300万円のヘソクリを貯める方法を公開することにしました。
    一応URL書いておきます http://ameblo.jp/glouswohneij 私のブログです♪ それではまた!

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