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たかが名前、されど名前

たかが名前、されど名前

皆様、こんにちは!ランサムはなです。

お元気でお過ごしですか?

アメリカはもうすぐハロウィーン、そして大統領選挙です(汗)(←2016年10月29日現在)。

どちらも怖いですねぇ~~~(怖)。

「怖い」と言えば、先日、お仕事でひやっとしたことがあったので、今日はそのお話しを・・・。

先日、「今、テキサスが熱いよ!」ってブログに書いたら(注:日本人人口が一桁間違ってました~汗。オースティンの日本人人口は7440人です。Aさん、ご指摘ありがとうございました)、それを知ってか知らずか、日系企業誘致の資料などの翻訳をチェックする仕事が来たんです。

で、企業誘致の書類だから、当然、ダラス近郊の土地の名前がたくさん出てくるんですけど・・・。

地名の中に「PLANO」って街があってね。

私、テキサスに来て間もない頃、「プラノ」って読んでいたんですけど、ご一緒した翻訳者さんも同じように読んでいらっしゃったんです。

でもこの街、地元の人は「プレーノ」って呼ぶんですね。

今回はたまたま私がテキサスの地名を知っていたからよかったけれど、地名とか人名って、一見とても簡単そうだけど、変則的におかしな読み方をすることがあるから、怖いですよね。

恥を忍んでお話ししますと、もう15年以上も前の話になるんですが、テキサスに「Schlumberger 」という名前の会社がありましてね。

そこから翻訳の依頼を受けたことがあったんですが・・・。

私、な~んにも考えずに、英語読みで「シュルンバーガー」って訳しちゃって。

しかも、そういうときに限ってチェッカーの人も気づかずに、そのまま納品されちゃったことがあるんです。

そしたらお客様からクレームがついて。

もうカンカンにお怒りで。

何かと思ったら、この会社、「シュルンベルジェ」って名前だったんです。

テキサスに本社がある会社だけど、社名はフランス語(?)読みだったの・・・泣。

もう、そのときの衝撃と言ったら、隕石が頭に落ちて来たかと思った。

顔から火が出るかと思いました。

もう、名前が間違っていたら、他の部分の翻訳がどんなによかろうが、心象最悪なわけです。

必死に平謝りしたけど、お客様の不信感は拭えませんでした。

そりゃそうですよねえ。

私だって名前間違えて呼ばれたら、「何この人??」って思いますもん。

でももう、後の祭り・・・。

私はその一件でものすごく懲りて、それ以来、名前には細心の注意を払うようになりました。

ドイツ語のウムラウトがついている社名とか、明らかに英語じゃないことがわかる名前は、特に念入りに調べる必要があります。

だけど、地名とか人名はもっと難しいですよね。

地元の人しか正しい読み方を知らない地名だって、たくさんあるし。

さっきの「プレーノ」に限らず、「フルーガービル」って名前の土地が「フラッガービル」って表記になっていたり、グーグルマップでさえ間違っていることがあるので、余計に怖いです。

日英翻訳者の方も、実は日本語を英語に翻訳するときに、相当苦労されていると思います。

北海道の「長万部」とか「倶知安」なんて地名、ちゃんと訳せているのかしら???・・・と、老婆心ながら思ってしまいます。

さらに言うなら、日本語の名前も、これまた厄介ですよね。

大体、漢字の読み方が変則的なものがあるし、仮に名前が正しく読めたところで、男か女かわからないものもたくさんあると思うし。

名前は読めたけど、「He」なの?「She」なの?・・・ってケースも多いと思います。

まあ、そういうわけで、名前を翻訳するときは、正しく読めていると思うときほど、念には念を入れてきちんと裏付けを取りましょう・・・(自戒を込めて)というお話でした。

たかが名前、されど名前ですね。

 

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Image: Michael Brown | Dreamstime

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