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皆様、こんにちは!
お元気でお過ごしですか?
木曜日の夜遅~くに、日本に帰って来ました・・・。
3ヶ月ぶりの日本です。
ようやく、オリンピックの日本選手の活躍が見られる・・・。
・・・と喜んでいたら、もう終わり(泣)。
せめて海外では見られない日本のテレビ局の動画などを、今のうちに見溜めしておきましょう。
今回は日本選手、皆さん大健闘でしたね!
日本では、溜まった郵便物の整理、歯医者などを済ませる予定です。
アマゾンのショッピングカートに入れたままになっている書籍を購入したり・・・
あ、あとはカーブスも再開しないと(汗)。
今回は昨年と違って、セミナーなどの習い事はないので、「何か月間日本にいなければいけない」という縛りはないのですが・・・
でもやっぱり私にとって、一定期間を日本で過ごすということは、とても大切です。
日本が好きだからとか、好みの問題ももちろんあるのですが、職業的理由も大きいです。
日本語環境に身を置いて、日本語の変化を知るため。
言葉って絶えず変化して、古くなっていくので・・・
どういう言葉が「死語」になりつつあり、どういう流行語/カタカナが「市民権」を得つつあるのか、とか、そういうことはある程度暮らしてみないと、感覚としてわからなくなってしまいます。
それに私の場合、ずっと英語圏で暮らしていると、「英語にひっぱられる」という現象が起きてきます。
なんか自分の日本語が英語っぽくなってくるんですね。
日本語って、「和を守る」精神が強いせいか、話し手の責任の所在をあえてはっきりさせていない表現が多いんですよね。
たとえば「子供に泣かれちゃった」みたいな受け身の表現。
(私は困惑した)という話し手の気持ちは、字面には表れていないですよね。
あと、「先生が私に教えてくれました」の「~くれました」みたいな表現。
英語にはさりげなく感謝の気持ちを盛り込む表現がないから、「先生は私に教えた」「そして私は感謝している」みたいに、2つの文章に分けて表現しないといけません。
まあ、「私のために(for me)」を付けて、具体的に教えてもらった内容を羅列する方法もありますけど。
要するに、日本人から見ると「身も蓋もない」表現にしないと、英語って伝わらないんですね。
しかし、「身も蓋もない」英語的環境に四六時中囲まれていると、日本語を話すときも、だんだんそういう「行間を雰囲気で伝える」というか、情緒的な発想が思い浮かばなくなって来るんです。
英語って必ず主語で始まるから、英語のとおり「私は」「私は」と日本語でも連呼して、やけに我の強い印象を与えてしまったり・・・
身も蓋もない日本語になってしまう。
「英語にひっぱられる」というのは、そういう現象です。
海外在住の人が日本語を話すと、キツイ印象を与えることが多いっていうのは、その人の性格もあるかもしれないけれど、結構言語の影響を受けているところも大きいと思います。
海外在住で、外国人っぽい印象をウリにしたいのなら、英語っぽい日本語もキャラってことで魅力になるのでしょうが・・・
私の場合は一般の日本人読者に読んでいただく文章を翻訳しているので、日本語としてしっくりくる感覚を忘れてはいけないと思っています。
でも、英語圏で日本語的発想をキープするって、ほんとに大変です。
「母国語だから、いつでも思い出せるだろう」と思う方もいらっしゃるかもしれないけど。
全然そんなことないから!
母国語だって、使う機会がなければ衰えます。
関西弁(またはその他の方言)バリバリの人でも、東京に転勤になって、長年ずっと東京で暮らしていたら、やっぱり関西弁が怪しくなってくるでしょ?
東京で一人で関西弁を話し続けるって、大変じゃないですか?
ちょっと気を抜くと、つられて標準語をしゃべってしまいませんか?
あんな感じですよ。
明石家さんまさんみたいに、関西弁キャラが立ってる人は別として、
大多数の方はその土地に暮らしていると、どうしても周囲の環境の影響を受けてしまうんです。
英語圏で日本語力をキープするっていうのは、しいて言えば・・・
豪風雨が吹き付ける中、飛ばされないようにしっかり足を踏みしめて、傘1本で逆方向に歩いて行くような?
それぐらい大変なことだと私は思っています。
もっとも、日本に長いこといると、今度は英語力が落ちてくるので、これまた困るんだけど・・・
とりあえず今回も、日本での日常と「日本語筋トレ」を楽しみたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました!
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初めてコメントします。英語圏にずっと住んでいると、母国語である日本語の表現の仕方も変わってしまいますよね。日本語は主語を省略できますけど、英語は出来ないですしね。なんだか凄く共感できました。
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>pikarinさん
コメントありがとうございます。ほんとにそうですよね。確かに日本語を話しているんだけど、ずっと日本で暮らしていたときとは明らかに違う日本語になってしまうと思います。性格もちょっと変わってしまうような?言語の影響力って、大きいですよね。
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いつも楽しく読ませていただいています。
今回も英語に引っ張られるという現象について興味深く拝読しました。ずっと日本から出られない者から見ると英語圏で毎日英語に囲まれて暮らしているということがうらやましくも感じるのですが、やはりご苦労があるのですよね。
日本とアメリカの両方で暮らせる環境は翻訳者にとってとても有利だと思います。滞在中、日本語にたっぷり触れていってください(^^)
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こんにちは。ネモトと申します。
質問です。
ハンナさんのように日本と英語圏を行ったり来たりできない場合、日本にいながら、英語力を維持するまたは向上させるための何かおススメの方法はありますか?
帰国して5年以上経っていますが、英語力が以前に比べ、かなり下がったと感じています。
(とくにスピーキング力。)
帰国した当時は、多くの人が話す日本語が早すぎて冗談ぬきで理解できなかったり、日本語の曖昧さというか、含まれる意味などをくみ取れなかったり、敬語を忘れていたり、今どきの言葉を知らなくて、会社の若い子たちに笑われた等、日本人なのに日本語がよくわからないという事態に陥り、人並みに日本語を使えるようになったのはつい最近の話。(今でも日本語おかしいとたまに言われますが、以前よりは少なくなりました。)
仕事柄、外国人のスタッフとのコミュニケーションをとるための英語は使いますが、それ以上はほとんどありません。
とりあえず、毎日、ニュースをネットでチェックし、アプリでニュースを観たりはしています。
自分の好きなアメリカのテレビ番組は、毎日1、2本程度は観ています。
しかし、それだけでは、十分ではないのは明らかで、このままだとさらに英語力が下がる可能性があると心配しています。
何か良い方法があれば教えていただけますと幸いです。
宜しくお願いいたします。
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>リスノさん
コメントありがとうございます!そうですね、私も英語を勉強している身としては、英語圏で暮らすのが理想だと思っていましたが、英語学習にも飽和点のようなものがあって、ある一線を超えると英語が頭を占める比率が高くなり、日本語が出てこなくなるような気がします。翻訳者としては両方のバランスがとても大切ですよね。
リスノ様のブログ、よく拝見しに行くのに読者登録していなかったことに気づき、さきほど読者登録させていただきました(汗)。遅くなってごめんなさい!
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>ランサムはな(蘭野ハンナ)さん
いえいえ、登録ありがとうございます!今までも読んでいただきありがとうございます(^_^)/
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お帰りなさいませ。
英語に引張られるようになるほど長いこと海外には住んでいませんでしたが、それでも、自分で「この日本語は日本ではたぶん通じへん」と自覚するほどには日本語がオカシくなりました。
日本語の表現の仕方が変わってしまうというほどではありませんでしたけど、お気持ち、少しだけですが分かるような気がします。
帰国して10年以上経ちました。今では、日本語の表現には問題がなく、英語の維持に汲々としているハズなのですけど、巷には「その日本語どうなん」という日本語が溢れていて、日本に住んでいても、適切な書き言葉の日本語の維持には努力が必要な気がします。
老化した脳細胞の活性化にはいいのかも、ですが。
海外で
>豪風雨が吹き付ける中、飛ばされないようにしっかり足を踏みしめて、傘1本で逆方向に歩いて行くような
努力が必要なのだとしたら、国内でも
>霧雨の中をちょっと不快に感じながら傘なしで歩いていたら、知らん間にセットした髪の毛がバクハツしとった
にならないように(スイマセン、もっと適格な比喩を思いつかないもんで・・・)注意する必要があるのかもしれないとフと思いました。
というワタクシも、ブログでは「でもだがしかし」みたいなあり得ない接続詞を使いまくっているので、エラそーなことは言えませんが・・・
のんびり楽しくお過ごしくださいませ。
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>マンツーマン英会話@NEXUS-Englishさん
ネモトさま
メッセージ、ありがとうございます。昨日長ーいお返事を書いていたら、途中でChromeがクラッシュして脱力してしまい・・・再度の挑戦になりまして、お返事が遅くなりました。ごめんなさい。
英語力の低下というのは、私も富良野市に住んでいる間、ひしひしと感じておりました。
アメリカ人の夫と暮して英語を話し、BBCやCNNなども見て、毎日英文に接していても低下は免れませんでした。
10年のブランクを経てアメリカを訪れたときは、まさにネモトさまがおっしゃる「多くの人が話す日本語が早すぎて冗談ぬきで理解できない」(ただし英語)という感じでした。
親戚の集まりに行けば、会話について行けなくて寝てしまうし、ウォルグリーンズに行けば、薬品ラベルに囲まれて気持ち悪くなるし・・・。ほんとに自分が情けなかったです。
今思えばですが、自分がアメリカに住んでいたときと比べて英語レベルが劣化+時代に伴う言語の変化が「??」で、二重のハンデになっていたような気がします。
ネモトさまのブログを拝見する限り、英語力をキープする努力は、国外でできることはしていらっしゃるような気がします。
あとは、うーん、何かあるかなあ。私自身、劣化を食い止めることができませんでしたので・・・。
私が読者登録をしているブログに、カリフォルニア在住の「英語の先生の先生」という方がいらっしゃいます(http://ameblo.jp/tamura-mitsui/)。私自身がお世話になっているわけではないので、内容はわからないのですが、この方はかなりハイレベルな英語を使いこなせるようになるための指導をしておられるようです。英語力のリテンションについて何かご存じかどうかはわかりませんが、何か気づきが得られるかもしれませんので、ブログをご覧になってみてはいかがでしょうか(読むだけタダですし)。
あとは、日本にいながら通信教育でTESOLの修士号が取れるConcordia University-Portlandなどで勉強するのも一つの方法かもしれません。
特効薬のようなものをご紹介できればよかったのですが、他に思いつきません。また何か頭に浮かんだら、ご連絡させていただきますね。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
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>Sayoさん
コメントありがとうございます!
「>霧雨の中をちょっと不快に感じながら傘なしで歩いていたら、知らん間にセットした髪の毛がバクハツしとった」笑いました。でもとっても的確だと思いました。
「その日本語どうなん」という日本語というのは、判断に困るときがありますよね。私の日本語センスと合わないだけなのか、他の方もそう感じているのか、あるいは私が海外ボケしているからそう感じるのか、など・・・。世代間の感じ方も違いますし、業種や性別によって好みもありますし・・・。難しいところです。
文章に「唯一の正解」はありませんが、誰にとっても気持ちよく読める文章が書けるといいなあと思っています。
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>ランサムはな(蘭野ハンナ)さん
ご丁寧なお返事ありがとうございます!
感激です。
英語のプロであるハンナさんでも似たようなご経験がおありだったのですね。
将来、アメリカに戻る予定ではあるのですが、ちょっとハンナさんのお話を聞いて怖くなりました。
やはり英語力の劣化は避けては通れないのでしょうかね。(T_T)
私自身は、英語を教えている立場ではないのですが、ハンナさんがおっしゃるように、そういった方向の勉強をするのも一つの手なのかなあと思いました。
ご紹介してくださった英語の先生の先生、ミツイ先生のブログは私もたまに拝見させていただいております。もう少し深堀してみたいと思います。
お忙しいところ、ご丁寧に返信をいただきありがとうございました!
今後もハンナさんのブログ楽しみにしてますね。