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イカロス出版「通訳翻訳ジャーナル7月号」時間術の特集で掲載されました!
通訳翻訳ジャーナル 2016年7月号
amazlet
イカロス出版 (2016-05-21)
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皆様、こんにちは!
お元気でお過ごしですか?
いつも仲良くおしゃべりしている翻訳仲間のYさんから、ICR(日本国内レビューアー)からのお直しが返って来たのを見ていたら、「プレローンチ」という言葉があってびっくりした、というメールが来ていました。
そもそも、「ローンチ」(Launch)って言葉自体、最初はIT業界で限定的に使われている言葉だったと思うんです。
でも今回は、直販会社の販促資料ですから、使用範囲が確実に広がっている模様・・・。
いつの間に日本語として「市民権」が認められるようになったのか?
「ローンチ」でググってみると、「ローンチ」というカタカナを使う人はバカである? 」というブログ記事を書いておられる方がいました。
2008年の記事です。
この頃はまだ、「ローンチ」という言葉、IT業界や起業家の間でちらほら聞くなあ、という程度の浸透ぶりだったことがうかがえます。
今はWikipediaにも出ているぐらいですから、定着度が増していることは間違いないようですが・・・
でも、日本で普通に暮らしている感覚的には、「お母さん、XX社の新製品がローンチするんだって!」なんて、食卓で盛り上がることはないですよね?
お茶の間で使う言葉としては、やっぱり「新発売」とか「立ち上げ」の方が、しっくり来る気がするのですが・・・
日本の皆様、どう思われますか?
こういうカタカナ語って、ほんと、翻訳者にとって頭の痛い問題です。
日本語って、同じ意味でもちょっとカッコいい感じを出したいときに、カタカナ使ったりするでしょ?
だけど、やみくもに何でもカタカナにすればいいってものじゃなくて・・・
日本人の語感的に見て、「斬新」「カッコいい」のツボにはまるものだけをカタカナにしないと、「外国かぶれ」「意味不明」「日本語になってない」とお叱りを受けてしまうんです。
でも、何をもってカッコいいと感じるか、という感覚も、世代や業種によっても微妙にずれているから、余計に難しいんです。
さじ加減ひとつで、「洗練されたおしゃれな文章」と「日本語として受け入れがたい」の明暗がはっきり分かれてしまうのが、カタカナだと私は思っています。
カタカナ語の怖いところは、最初に導入されたときには違和感を覚えるものであっても、ある程度浸透して一定の「飽和点」みたいなものに達すると、急に「市民権」を獲得して日本語になっちゃうものがあると言うこと。
私が今まで一番たまげたのは、「ゲット」って言葉で。
私はよくアンケートの翻訳の案件をお受けするのですが、アンケートの案件って、原文で読むと相当おちゃらけた印象のものが結構あるんです。
直訳すると「このアンケートに参加すると、500円がゲットできちゃうぜ!やってみたいだろ?」みたいな文体で書かれているものも多い。
でも日本語でそんな上から目線みたいな、煽るような言い方をしても、回答者の方々が気を悪くするだけで、意図する結果は引き出せません。
だから日本語に翻訳するときは、トーンを目いっぱい落として、「アンケートにご協力いただいたお客様には、500円を進呈させていただきます」みたいに、平身低頭な言い方にするのが一般的です。
「Get」なんて、絶対に「ゲット」なんて訳しちゃいけない言葉だったんです。
ところがある時期を境に、「彼氏をゲット」とか「1万円ゲット!」みたいな表現を見かけるようになったんですよね~・・・
ダンディ坂野さんがブレークした頃かしら?
よくわかりませんが・・・
何この突然変異??
あのときは、天地がひっくり返るぐらい驚いた。
翻訳者として店を畳んだ方がいいんじゃないかと思うぐらいショックでした。
なんで「ゲット」が定着したんだろう?って考えても、法則性もないし・・・
言葉って移ろいやすいものなんだな~・・・と、つくづく思いました。
すごく怖くなった。
それ以来、言葉の変化には、特に注意しています。
在外翻訳者は「カタカナを多用するなんて、日本語が崩壊してるんでしょ?」みたいに思われることも多いので、余計に注意が必要です。
特に鬼門なのは、和製英語ですね。
日本で英語を勉強していると、「こんなカタカナは和製英語だから、ちゃんとした英語を使おう!」みたいな記事を時々ネットで見かけられると思うのですが・・・
在外翻訳者は立場が逆で。
「和製英語」を忘れていることが多いんですね。
「ノートパソコン」を「ラップトップ」って言っちゃったりするんです。
でも、「ラップトップ」なんて言っちゃうと、「アメリカ在住が長くて日本語忘れちゃったのね」「なんかバタくさい」みたいな批判を受けることもあるので・・・
違和感のない日本語にするためにも、和製英語になっている単語は意識的にきっちりと「ノートパソコン」と訳すことが大切です。
いや~、ほんとにカタカナ語は怖い存在なんですよ~。
皆様、こんにちは!
お元気でお過ごしですか?
いつも仲良くおしゃべりしている翻訳仲間のYさんから、ICR(日本国内レビューアー)からのお直しが返って来たのを見ていたら、「プレローンチ」という言葉があってびっくりした、というメールが来ていました。
そもそも、「ローンチ」(Launch)って言葉自体、最初はIT業界で限定的に使われている言葉だったと思うんです。
でも今回は、直販会社の販促資料ですから、使用範囲が確実に広がっている模様・・・。
いつの間に日本語として「市民権」が認められるようになったのか?
「ローンチ」でググってみると、「ローンチ」というカタカナを使う人はバカである? 」というブログ記事を書いておられる方がいました。
2008年の記事です。
この頃はまだ、「ローンチ」という言葉、IT業界や起業家の間でちらほら聞くなあ、という程度の浸透ぶりだったことがうかがえます。
今はWikipediaにも出ているぐらいですから、定着度が増していることは間違いないようですが・・・
でも、日本で普通に暮らしている感覚的には、「お母さん、XX社の新製品がローンチするんだって!」なんて、食卓で盛り上がることはないですよね?
お茶の間で使う言葉としては、やっぱり「新発売」とか「立ち上げ」の方が、しっくり来る気がするのですが・・・
日本の皆様、どう思われますか?
こういうカタカナ語って、ほんと、翻訳者にとって頭の痛い問題です。
日本語って、同じ意味でもちょっとカッコいい感じを出したいときに、カタカナ使ったりするでしょ?
だけど、やみくもに何でもカタカナにすればいいってものじゃなくて・・・
日本人の語感的に見て、「斬新」「カッコいい」のツボにはまるものだけをカタカナにしないと、「外国かぶれ」「意味不明」「日本語になってない」とお叱りを受けてしまうんです。
でも、何をもってカッコいいと感じるか、という感覚も、世代や業種によっても微妙にずれているから、余計に難しいんです。
さじ加減ひとつで、「洗練されたおしゃれな文章」と「日本語として受け入れがたい」の明暗がはっきり分かれてしまうのが、カタカナだと私は思っています。
カタカナ語の怖いところは、最初に導入されたときには違和感を覚えるものであっても、ある程度浸透して一定の「飽和点」みたいなものに達すると、急に「市民権」を獲得して日本語になっちゃうものがあると言うこと。
私が今まで一番たまげたのは、「ゲット」って言葉で。
私はよくアンケートの翻訳の案件をお受けするのですが、アンケートの案件って、原文で読むと相当おちゃらけた印象のものが結構あるんです。
直訳すると「このアンケートに参加すると、500円がゲットできちゃうぜ!やってみたいだろ?」みたいな文体で書かれているものも多い。
でも日本語でそんな上から目線みたいな、煽るような言い方をしても、回答者の方々が気を悪くするだけで、意図する結果は引き出せません。
だから日本語に翻訳するときは、トーンを目いっぱい落として、「アンケートにご協力いただいたお客様には、500円を進呈させていただきます」みたいに、平身低頭な言い方にするのが一般的です。
「Get」なんて、絶対に「ゲット」なんて訳しちゃいけない言葉だったんです。
ところがある時期を境に、「彼氏をゲット」とか「1万円ゲット!」みたいな表現を見かけるようになったんですよね~・・・
ダンディ坂野さんがブレークした頃かしら?
よくわかりませんが・・・
何この突然変異??
あのときは、天地がひっくり返るぐらい驚いた。
翻訳者として店を畳んだ方がいいんじゃないかと思うぐらいショックでした。
なんで「ゲット」が定着したんだろう?って考えても、法則性もないし・・・
言葉って移ろいやすいものなんだな~・・・と、つくづく思いました。
すごく怖くなった。
それ以来、言葉の変化には、特に注意しています。
在外翻訳者は「カタカナを多用するなんて、日本語が崩壊してるんでしょ?」みたいに思われることも多いので、余計に注意が必要です。
特に鬼門なのは、和製英語ですね。
日本で英語を勉強していると、「こんなカタカナは和製英語だから、ちゃんとした英語を使おう!」みたいな記事を時々ネットで見かけられると思うのですが・・・
在外翻訳者は立場が逆で。
「和製英語」を忘れていることが多いんですね。
「ノートパソコン」を「ラップトップ」って言っちゃったりするんです。
でも、「ラップトップ」なんて言っちゃうと、「アメリカ在住が長くて日本語忘れちゃったのね」「なんかバタくさい」みたいな批判を受けることもあるので・・・
違和感のない日本語にするためにも、和製英語になっている単語は意識的にきっちりと「ノートパソコン」と訳すことが大切です。
いや~、ほんとにカタカナ語は怖い存在なんですよ~。
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同感。通訳でカタカナ語(というより、元発言をTransliterateした)は「通訳じゃねーじゃん」みたいな。お客さんのなかには不満が残るひとも。頑張って和語にしたら「あ、それはそのまま(英語のまま=カタカナ)でいいです^^」って言われたりしてね。はぁ。
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初めまして。
ある翻訳者さんのリツイートで、この記事を拝見しました。
今、イギリスの大学院で翻訳の勉強をする傍ら、同国の翻訳エージェントでプロジェクトマネージャーをしている者です。
ちょうど1ヶ月ほど前に、ラップトップと訳されている文章に出くわしました。
こんな裏事情があったんですね。
日本語の感覚を忘れないように、ラジオなどで日本語にも触れるようにしたいですね。
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>rhlondonさん
ほんとにカタカナは永遠の悩みですよね~。通訳さんの場合、その場で即座に日本語にしないといけないから、翻訳以上にひっぱられそう。好みの問題が入ってくるから、困っちゃいますよね。
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>翻訳大学院生さん
メッセージありがとうございます。そう、海外に住んで英語に囲まれて暮らしていると、気づかないうちに日本語の感覚がわからなくなって、やみくもにTransliterateしてしまうことって、割とあると思います。日本の翻訳者・翻訳会社さんはそういうところをよく見ていて、結構ツッコミを入れてきます。
翻訳の勉強をしていると、一定のレベルまではネイティブの英語スピーカーに近づこうと努力するけれど、そこを超えると逆に日本語を忘れない努力が必要になってくると思います。
翻訳大学院さんは、学生さんのうちからその点を意識しておられてすばらしいです。プロでもそのことに気付いていない在外翻訳者の方もいるんですよ~。
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>ランサムはな(蘭野ハンナ)さん
いや、本当にそうですよね。IT分野だったら「あ、それは、そのままでいいですf^_^;」とか言われて。そうかと思えば、日本語ないし英語のターゲットが元からかけ離れていると、事前準備なしで現場に行かざるを得なかった場合、適切な訳語が咄嗟には出てこないのです。もともとインプットしてないですから(汗)
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>rhlondonさん
やっぱり通訳のプロもそうだったんですか!事前準備しないで行くのはほんと危険ですよね。わかります。
以前、同時通訳をされてる方の日本語を聞いてたら、「Milk」というのを「牛乳」と言わずに「ミルク、ミルク」と連呼されてる方がいました。やっぱり英語にひっぱられやすい単語ってあるんだろうな~、って思ったのを覚えています。