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二人称「YOU」に複数形があった?!

・・・んなわけないだろ、と思うかもしれないが、テキサスのご当地表現「Y’all」は、「あなたたち(皆さん)」という意味の複数形だ。
何人かの相手に同時に話しかけるときに使う。おそらく「You All」がくっついたものと思われる。
「ヨール」と発音する。というか、実際に聞くと、「ヨオール」と聞こえる。
「ヨ」と言ったあとで、その余韻を残したまま、口を「あんぐり」するかのように縦に開いて「アール」と言ってみると、ネイティブっぽく聞こえる。
「How are you doing?」という表現も、標準的な言い方をすると「ハワユードゥーイング?」と聞こえるけれど、
「How are y’all doing?」になると、「ハワヨオードゥーイング?」と聞こえる。
「Thank you」→「サンキュー」(標準語)、「Thank y’all」→「サンキョオー(ル)」(テキサス弁)
「See you」→「シーユー」(標準語)、「See y’all」→「シーヨオー(ル)」(テキサス弁)という具合だ。
(ル)の部分は、フェードアウトしてしまうので、聞こえたり、聞こえなかったり。
英語は「あなた」も「あなたたち」も全部「You」で済ませてしまうので、相手が自分にだけ話しかけているのか、自分の連れにも話しかけているのか、判断が難しいときがある。
標準語では、複数形のときは「You guys」(ユーガイズ)などと言って、複数であることをことさらに強調することが多い。
しかしテキサスでは、「ヨオール」を使う。
こんなことを知っていても、TOEICとかTOEFLの点数が上がるわけじゃないけれど、雑学として覚えておくと、テキサスへ行く機会ができたときに(たとえばテキサスレンジャーズの試合を見に行ったときなど)に役に立つかも。
テキサス出身の人に、「ハワヨオール」なんて挨拶すると、「面白い日本人だな」なんてちょっとだけ親近感が深まって、ビールの一杯ぐらいおごってもらえるかもしれない。
ただし、あくまで複数形なので、相手が1人しかいないときは使えないのでご注意を。
1人しか相手がいないのに、知ったかぶりで「ヨオール」なんて言っちゃうと、逆に恥ずかしいことに。。。(汗)

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