こんな時代になるとはね

/ 翻訳者・著述家

前回のブログにて、皆様にSNSデビュー一ヶ月を迎えたことのお礼と、引き続きのご愛顧ならびに相互フォロー・読者登録のお願いをしましたところ、多くの方々からフォローと読者登録をいただきました。
本当にありがとうございます!
こちらの呼びかけに応えてくださって、手を差し伸べてくださった皆様、心から感謝いたします。
引き続き、フォロー/フォロワー登録も受け付けておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さらに、反響は、これだけではありませんでした。
前回、「SNSの影響で英語が変わったようだ」というテーマで、「Friend XX」(フレンドする)という言い方と、「Like Us!」(いいね!を押してね、の意味)という表現について取り上げたところ、在米の翻訳者のお友達が、補足コメントを寄せてくださいました。
そのコメントによると、最近では、若い人たちの間で、「お友達解除」という意味の「DEFRIEND」という言葉も使われているそうです!
テキストメッセージに自分のヌードを添付してボーイフレンド/ガールフレンドに送る、「Sexting」というのもあるとか・・・(-_-;)。
まあ、SMSメッセージを送ることを「テキスティング」と呼ぶ、ということは、アメリカに来てから覚えましたが、「DEFRIEND」とか「SEXTING」は初耳でしたねぇ・・・。
Yさん、貴重な情報をありがとうございます!
さすが、ティーンのお子さんがおられるお母さんは、若い人たちの間の流行語とか、最新情報を仕入れるのが早いです。
しかも、驚いたのは言葉の話だけではなく・・・。
なんと今どきの若い人たちには、メールも古い時代の遺物になりつつあるそうで、もう使っていない、というではありませんか・・・!
ひぇーっ(汗)!て感じです。
日本は日本で、スマホができてから、「アプリ」とか新しい言葉ができてきて、言語的にも変わってきていますしねぇ・・・。
この両国のテクノロジーと言葉の変化の速さ・・・どうやってついていったらいいんでしょう・・・。
進化というのか、変化というのか・・・。
ちょっと途方に暮れる私であります。
北海道富良野市での引きこもり生活から、アメリカでのIT企業で働くようになって、四苦八苦しながらも何とかかんとか新しい環境に適応したと思っていましたが・・・。
まだまだ変化には先があったということですね。
すごい時代になったものです。
ところで、新しい時代の到来、ということで、思い出しましたが・・・。
「変化」というのは、言葉だけではなく、食文化にも及んでいるらしい、ということを実感した記事がありました。
数日前に、朝日新聞デジタルに、こんな記事が載っていました。
↓↓↓
ラーメン、ニューヨーカーを魅了 出店相次ぎ独自に進化
・・・ブログ開始当初からお付き合いいただいている読者の方々は、北海道出身の私が、どれほどラーメンに恋い焦がれ、、テキサスに来てからもおいしいラーメンを探し歩いてきたかということを、何度か(しつこく?)聞かされてきたことと思います(はるばるダウンタウンまでラーメンを探しに行ったけれど、食べられなかったときの話はこちら)。
いつかおいしいラーメンが、アメリカでも食べられるようになる日が来てほしい、というのが、長年の夢でした。
そんな私にとって、ラーメン店がアメリカに続々出店している、というニュースは、新しい時代を象徴するものとして、非常に喜ばしいことであります。
・・・ですが、1つだけ気がかりなことが・・・。
・・・それは、上記の朝日新聞の記事が、「ズルズルッ」という音で始まっていたことです。
えっ、アメリカ人が、アメリカでラーメンをすすっている??
それはちょっとヤバい、と思いました。
・・・というのも、私、恥ずかしながら、ラーメン好きのくせに、ラーメンがすすれなくなっているからです。
日本の皆様は、いとも簡単に麺類をすすっていただいていますが・・・。
あれは結構、微妙な力加減とコツが要る「技術」だと思います。
音を立てずに食事をすることがマナーとされるアメリカで長いこと暮らしているうちに、ラーメンのすすり方を忘れてしまい・・・。
たまに日本に帰ったときに、再びやってみようと挑戦してはみたものの・・・。
自転車に乗るのと同じで、昔、考えずにできていたことというのは、意識すると逆にできなくなってしまうようで・・・。
「よし、やるぞ」と構えてしまうと、誤って鼻から出てきちゃったらどうしようとか難しく考えてしまい、心配になってますますできなくなってしまうのです。
海外生活が長い方々で、ラーメンがすすれなくなっている私のような方は、実は意外と多いのではないか、と思います。
先日、翻訳仲間のTさんと、念願の「ダルマラーメン」に行ったとき(そのときの詳しい話はこちら)も、2人でラーメンをいただいている割には、妙にシーンとしてしまい・・・。
あまりの静けさに、思わず笑い出してしまうほどでした。
そのときに、Tさんが、話してくれた体験談によりますと・・・
Tさんも、日本に一時帰省して女性のお友達とラーメンを食べに行ったときに、ラーメンがすすれなくなっていて、しょうがないので箸でつまみつまみ静かに食べていたら、お友達に「すすってよ~」と言われたそうです。
でもねえ、「すすってよ」と言われても、そう簡単に勘を取り戻せないんですね。
ひょっとすると、その部分の口やのどの筋肉が、退化しちゃっているのかもしれないですね。
私なんか、2003年に日本に帰ってから、何年も日本で暮らしていたわけですから、練習しようと思えばいつでもできたわけで・・・。
日本に帰って、少しは機能が「回復」したとは思いますが・・・。
でも、まだ恐る恐る、という感じが抜けません。
実を言うと、思い切って練習できずに来てしまったのには、ある事件がきっかけだったのではないかと思うのです。
その「事件」とは、何だったか、と申しますと・・・。
もう15年ぐらい前の話になりますが、私がアメリカ暮らしをして何年かが経過したときに、日本から戻ってきたばかり、という長身のハンサムなアメリカ人男性とお食事をする機会がありました。
その方は、日本にすっかり慣れ親しんで、ボクは日本での生活が長かったから、お箸の使い方なんかも日本人以上にうまいんだ、ということを、やたらとアピールしてくる。
そのことについて、とやかく言うつもりは全然ございません。
日本大好きというのは、それは大変すばらしいことだと思います。
ですが、その日は確か、ちゃぶだいのような円卓を囲んで、鍋をしていたように記憶しているのですが・・・。
その円卓は、床にべったり座るとちょうどいい高さでしたが、正座は足がしびれるので、ソファに座って、少し高い位置からちゃぶ台のお料理に手を伸ばしていたんですね。
で、鍋も終盤に近づき、最後の締めというときになって・・・。
その日本通の男性が、うどんをすすり出したのですが・・・。
その光景が、すごかった。
その方は、もともと2mぐらいの長身の方で、座高が高いわけです。
しかもテーブルの高さは、腰より低い。
だから、その高さから、麺をすすると・・・。
何と形容したら、よいのでしょうか・・・。
その迫力たるや・・・。
「ズルズルッ」なんてものじゃないですよ。
エッフェル塔がラーメンをすすったら、あんな感じになるのではないか、という感じでございました。
飛距離もすごかったし、地響きのような轟音もすごかった。
茫然とその男性の顔を見つめる私に、「麺類の食べ方、忘れちゃったの?」とでも言いたげに、ドヤ顔で微笑む男性。
その顔を見ていると、
負けた・・・
と思う一方で
・・・いくら何でも、やりすぎじゃね?
・・・という、何とも複雑な思いが込み上げてきたのでございます。
あの悔しさと驚きが入り混じった気持ちは、一生忘れないんじゃないかと思います。
そのような一件があってから、私の中に、「ただ勢いよく吸い込めばいいってものではない」という観念が生まれ・・・
難しく考え出したことが、ますますラーメンの正しい食べ方への社会復帰を遠ざけたのではないかと思うのです。
しかし、今回の朝日新聞の記事・・・。
アメリカでも、ラーメンをすすることが許容されつつある、というではありませんか・・・!
麺がのびてしまうというコンセプトと、正しい食べ方を教える「ラーメン教育」も計画されているとか・・・。
これまでは、「アメリカ流儀が抜けなくて」という言い訳でごまかしてきた私ですが、そんな言い訳が通用しなくなる日が来るのかもしれません。
ぼやぼやしてはいられません。
これは、ラーメンの正しい食べ方のリハビリにも、本腰を入れないといけないかも・・・。
私もその「ラーメン教育」とやらを、末席にて受講してみたいものでございます。
そしていつの日か、以前のように何も考えずに楽しくラーメンをすすれるようになって・・・。
ラーメン王国、北海道の道産子として、15年前に失ったプライドを奪回できればいいなあ・・・と、密かにリベンジを夢見る私でございます。

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「こんな時代になるとはね」への 10 件のコメント

  1. SECRET: 0
    PASS:
    外国人の男性のうどんを啜るくだり、想像してつい笑ってしまいました(笑)
    他国に興味を持ち、文化を学ぶのはすばらしいことですが、(もちろん日本人が外国に行く際も…)たまに少し間違っていたり、勘違いしていたり…母国の人からすると、えっと驚くような面白いことがありますよね(^-^;

  2. SECRET: 0
    PASS:
    麺類をずずっとすすれません。
    特に外国に長くいたことはなく土着民なのですが(;^_^A
    麺類大好きなのにできないってどうなんだと思うし、やっぱり麺はずずっとすすって食べたほうが美味しいに違いないと、家で麺類を食べるときに練習中です。でも、ちょっとも上手くなれないの。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    現在、用事で一時日本に戻っていますが、ラーメン屋に友人と入ってみるとはやり・・・すすれない自分がいました。周囲はランチ時で会社員たちがすする、すする・・・。一緒にいた友人にも「すすって!すすらずにラーメン食べてたら、とってもまずそうに見せるから」って言われた。確かにそうだと思った。思ったけど、長年の習慣が、変にりきんですすれなかった(涙)。習慣は怖い。

  4. SECRET: 0
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    冷麦もラーメンもすすれません。お箸でもごもごと口に入れるので、日本で麺類を食べると完璧に「変な人」です。

  5. SECRET: 0
    PASS:
    エッフェル塔男のエピソードが・・爆!!!ズルズルじゃなくて、ズゾゾゾゾゾーー!!みたいな感じでしょうか。しかもその後のドヤ顔!!
    うちの夫、私が少しでも音を立てて食べると激しく文句を言うので、ラーメンもずーっとすすってませんが、皆様の仰るように私も実はラーメンがすすれなくなっているのでしょうか!?もしもすすれたとしても、いつもダメって言われているので、なんだか悪いことしてるみたいな気分になりそうです(;´Д`)ノ

  6. SECRET: 0
    PASS:
    >まさん、コメントありがとうございます。そうなんです!何かこう、異文化交流って、知れば知るほど、勘違いの連続みたいなものなんじゃないか・・・という気がしてなりません。まさんのご指摘は本当に適格だと思います。ところで、この頃は、ラーメンが食べたくなると、まさんのブログに行って、写真を拝見して「妄想」しております。あ、続きはまさんのブログにコメント書きますね。

  7. SECRET: 0
    PASS:
    >baba-nekoさん
    いやー、恥をしのんでカミングアウトしてみると、意外に多くの方が「私も」と名乗り出てくださって、ちょっと嬉しくなりました。本当に、こういうことって、練習してうまくなれるものなんでしょうかねえ。昔はできていたんだから、できないはずはないと思うんですけれども。

  8. SECRET: 0
    PASS:
    >blackbearさん
    笑!ほんと、意識すると逆にダメですよね、そう言えば、オースティンの他のラーメン屋で、テーブルの一角だけが「ぞぞーっ」って音をさせてたことがありました。そこの集団は日本から来た方々だな、とすぐにわかって、同伴していた人が「あそこの空間だけ日本ですね」と言っていましたよ。笑

  9. SECRET: 0
    PASS:
    >akichanさん いや~、オンとオフみたいに切り替えることができればいいのに、そう簡単に行かないのが辛いところですね。アメリカでも、すするのが流儀、なんてことになったら、アメリカにも「すすれる世代」が出てきて、私たちは、古い人ってことになってしまうのでしょうか。ちょっと心配です。

  10. SECRET: 0
    PASS:
    >さっちまんさん、はい、おっしゃるとおり、「ズゾゾゾー!」って感じでした。爆 どうせ日本文化を知るのなら、ついでだから奥ゆかしさも学んでいただきたかった・・・と思いましたが、黙っていました。本当に私も日本で「リハビリ」したときも、罪悪感が抜けませんでした。こういうことって、なんで切り替えるのが難しいんでしょうかね~。でも、たとえ練習してできるようになっても、すぐまた国外に出てしまったら、衰えてしまいそうですね。

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