いまどきのアメリカ大学事情

LINEで送る
Pocket

皆様、こんにちは。ランサムはなです。

お元気でお過ごしですか?

2018年度のSXSW(サウスバイサウスウェスト)も、大盛況のうちに終了。

テキサス大学の春休みも終わり、通常の日々に戻りました・・・。

ですがここオースティンでは、SXSWの時期と前後して、住民を震撼させるような小包爆発事件が連続して起こりました・・・。数日前に、容疑者が自爆して一応の収束を迎えましたが・・・。

自宅で在宅翻訳者として引きこもり同然の生活をしていたときには気づかなかったことですが、オースティン界隈も、以前と比べると、危険性が高まっているように思います。

時々学内警察から、「XXの区域に近付かないように」みたいなメールが来ますし、新人職員向けのオリエンテーションに行ったときは、夜遅くにキャンパスを一人で歩くと危険なので、強健な男性が一緒に歩いてくれるサービスがあると言われました。

先学期にテキサス大学でクラスを教えていたというアカデミー賞受賞俳優の卒業生、マシュー・マコノヒー氏もこのエスコートサービスのボランティアに登録していたそうで、オリエンテーションのときに「運が良ければマシューが来てくれるかもよ?」なんて冗談めかして言われたけど、なんかねえ。

そういうサービスを作らなきゃいけないってこと自体が、残念ですよね。

自分が学生だった頃はオースティンにはそういう危険はほとんどなくて、文字通り夜中も出歩ける「眠らない街」だったんですけど・・・。

ずいぶんと様変わりしたものです。

しかも2016年には、学内への銃の持ち込みを許可する判断が下されたそうで、日本語科の先生たちなどが必死になって署名集めなどの反対運動を展開していることもわかりました。

「GUN FREE UT」ってキャンパス中に貼り紙が貼ってあるから、銃携行禁止なのかと思ったらその反対で、反対運動のビラだった(写真はGunFreeUT.orgから拝借しました)。

銃を持ち込む学生がいても、禁止できないから「持ってきてはダメ」じゃなくて「好ましくない」程度の遠慮がちな意見しか言えないそうです。

・・・とは言え、実体験として実際に学生が銃を持ってるのを見たことはないです。というか、私個人的には銃を持っている家族・知人も知らないし、銃を間近で見たことも触ったこともありません。

日本には「アメリカ=銃」と誤解しておられる方も多いようなのでお断りしておきますと、どの家にも銃があると言うわけではないと思います。ある家もあるだろうけど、ない家もたくさんあります。

特にリベラルな考えの持ち主が多いオースティンでは、銃を見かけることはほとんどありません。

実際、日常生活において、あまりこういうことを意識することはありません。要するに危険区域に近づかなければいいだけの話なんですよね。

キャンパスは美しいし、学生は頑張り屋で性格の良い子が多いし、学生たちのキラキラした顔を見ているとそんな物騒なことが起きるなんて信じられない。

本当に、銃の携行については頭が痛いです。

そして今どきの学生は、以前と比べると静かな気がする。

教室で仲間同士でおしゃべりするよりも、スマホをいじっている子が多いからかも。

学生の扱いについては、大学もいろいろ気を使っているようで、なんか読字障害とか精神疾患などの各種障害を抱えている学生には、特別に配慮してあげないといけない規則があるようです。

以前は骨折とか病気とか、身体上の理由で欠席する学生には配慮しないといけなかったけど、今はそっちよりもむしろメンタル面とか差別とか、そういうことを考慮してあげないといけなくなっているみたい。

うちのクラスにも、試験を受けるときに普通よりも時間がかかると言って、授業時間外に「クイズ」と呼ばれる小テストを受けに来る学生がいます。医師の診断書を持参しているから、そういうリクエストには対応してあげないといけない決まりになっているそうです。

他にも同僚の先生に伺った話によると、以前読字障害で3文字以上のアルファベットは読めない学生がクラスにいたことがあるそうです。

「日本語なんて英語よりも文字が複雑じゃない?なんでそういう子が日本語を取るんですか?」

と聞いたら、

「その子のアドバイザーが、『アルファベットはダメだけど、象形文字みたいな日本語だったら少しは認識できるかもしれない』って言った」そうで。

で、実際にやらせてみたら、英語よりは確かにもう少し読めたそうです。だけど読字障害が直ったわけじゃないからやっぱりあんまり読めない。

「で、どうしたんですか?」って聞いたら、

「いや、だからこちらが一字一句読み上げてあげないといけないの。時間かかって大変でしたよ~。でも、すごい努力して最後は単位を取りましたよ」って言うの。

頑張った学生もえらいけど、いや~、そこまで配慮してあげないといけないとは!

一昔前なら「落ちこぼれ」でバッサリ切り捨てられていたような学生が、優遇してもらえるんですね、今の時代は。

日本の大学もこういうことしてるんでしょうかね??

(どなたかご存知でしたら教えてください。)

私がびっくりしていると、その同僚の先生、

「こんなの序の口ですよ。他にもいろいろいます。

一年生のときは男の子だったのに、四年生になったら性別が変わってたとか。

名前が変わってて『先生、私女の子になりました』って言われて、初めて同一人物だって気づきましたよ」

・・・なんて、表情一つ変えずにおっしゃるんですよ。

・・・はあ~・・・。

私的には開いた口が塞がらない。

でも、個性を尊重する学風を追求すると、そうなってしまうのかもしれませんね・・・。

「多様性」って、そういうことなんだ・・・と、あらためて納得させられた次第です。

いろいろありますね・・・。

・・・とまあ、びっくりすることのオンパレードですが、長くなりましたので続きはまた次回に・・・。

コメントを残す