キミの思い描くニッポン

LINEで送る
Pocket

10月15日『写真で見る 看板・標識・ラベル・パッケージの英語表現』がクロスメディア・ランゲージ様から発売になります。どうぞよろしく!
写真で見る 看板・標識・ラベル・パッケージの英語表現

皆様、こんにちは!ランサムはなです。

私は現在、米国の大学で日本語入門クラスを教えているのですが・・・
ま~、日々ビックリの連続でございます。

先日は、「オースティンのブスが嫌い」という作文を書いた学生の話をブログに書きましたが・・・

今学期もなかなかの個性派揃い。

先週は、ある学生が「先生、日本料理を作ったから見て!」と言って、得意げにスマホの画面を差し出しました。

「どれどれ」とちらっと見て、一瞬ぎょっとしました。

ボウルの中に、山盛りの蕎麦。
その上にサイコロ状に切った、揚げ豆腐と思しきものが4個ぐらい乗っている。

そして赤い箸が2本、真ん中に垂直に突き立てられているではありませんか!

なんじゃこりゃ。

「こ、これが日本料理?」
「そうだよ、蕎麦を茹でて豆腐を乗せたんだ」

ち、超まずそう・・・。

「おいしかった?」って聞いたら
「まあまあいけたよ(Pretty good)。照り焼きソースをかけないといけなかったけどね」

そりゃ、何かソースでもかけないと味がないでしょうねぇ。
しかし、蕎麦に照り焼きソースですか・・・。

創作料理にしては、お粗末すぎる。

キミね・・・
これを日本料理だと思ってるの?

・・・と、一瞬、喉まで出かかったのですが、満面の笑顔を見てハッと思いとどまりました。
彼の目はキラキラと輝いています。

・・・そうだそうだ、彼はまだ赤ちゃん。
頭ごなしに叱りつけてはいけない。

・・・そう思い直し、「豆腐は自分で揚げたの?」と聞くと、

「そうだよ!豆腐を生で食べるのは好きじゃないんだ。揚げるとカリカリしておいしいよ」とご満悦。

満面の笑みでケータイ画面を差し出すぐらいだから、褒めてほしかったんだと思いますが・・・。

う~~~む(汗)。
何て言ってあげればいいんですかねぇ。

料理に限らず、彼の思い描く「日本」は、現実の日本とはかなりかけ離れています。

クロサワが好きだとか、小津安二郎の映画が好きだとか言ってるし・・・。まあ、それはそれでいいんですけどね。でも、羽生結弦も知らないとか、緑茶に砂糖を入れて飲むとか、ありえない。

キミの思い描いている日本は、現実の今の日本とは全然違うよ。

・・・と、よっぽど声を大にして教えてあげたいのですが、それで彼が傷ついて、日本語に対する学習意欲を失ったらどうしよう・・・と思うと、それも心配。

なので、どのタイミングでどうやって真実を伝えるべきか、一番良いときをうかがっています。
まあ、あんなまずそうな「日本料理」でも目を輝かせているぐらいですから、本物を知ってもっと日本が好きになってくれる可能性も高いとは思いますが・・・。

もう少し、日本語への情熱が揺るぎないものになってきたタイミングを見計らって、本物の日本料理を食べさせてあげるのが一番いいかもしれませんね。

でも、彼を見ていて、私たちはみんな、大なり小なり、他の国や国民について、いろいろ思い込みとか、勘違いしていることがあるんだろうな・・・と思いました。

彼のことばかり笑えないですよね。

人のフリ見て・・・ではないですが、自分も真実の姿を見せられたときに、ありのままに謙虚に受け止める姿勢を大切にしなきゃ・・・と思ったのでした。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

拙著『写真で見る 看板・標識・ラベル・パッケージの英語表現』発売まで、あと一週間です!

10月15日発売ですので、お手に取ってご覧いただけると嬉しいです。

ランキングボタンを設置させていただきましたので、インスタグラムツイッター共に、引き続き応援していただけると嬉しいです。

にほんブログ村 英語ブログ 英語の豆知識へ

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください