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翻訳者と通訳者の大きな違い

皆様、こんにちは!
お元気でお過ごしですか?
前回のブログで、翻訳者にまつわる誤解についてお話しましたが。
今回はもう1つの誤解についてお話しします。
この一年、異業種の方に、
「翻訳者さん?じゃあ、アメリカに行ったときに通訳して!」
・・・って言われることが時々ありました。
巷では、翻訳者=通訳者と思われているみたいですね。
でもこれも、かなり違うんですよね~。
似て非なるもの、と言いましょうか・・・。
まず第一に、通訳はしゃべる仕事。
翻訳は、書く仕事です。
アナウンサーと作家ほども仕事の内容が違います。
第二に、通訳は時間が勝負です。
翻訳は、正確さが勝負です。
何しろ通訳は、目の前でお客さんが待っています。
一度走り出したら、最後まで走り抜けなければなりません。
機転を利かせてハッタリを言ったり、臨機応変にその場をうまく切り抜ける力が必要です。
舞台度胸が求められます。
翻訳は、そうは行きません。
書いたものが永久保存版として残るので、責任重大。
間違いがないように、必死で資料を調べまくって裏を取ります。
「通訳も翻訳もやります」って人もなかにはいます。
特に海外在住で、全体的に人材が不足しているような場合に多いです。
でも、大抵は得手不得手がありますね。
通訳は「大まかに大胆に」、翻訳は「緻密に細かく」作業をすることが求められるからです。
ある意味、正反対の性質ですからね。
両方するって方は、詳しく話を聞いてみると、「翻訳もするけど、通訳の方が好き」とか、「通訳もするけど、翻訳の方が得意」という人が多いような気がします。
私は基本、通訳はしないスタンスですけど・・・。
ところで、通訳者・翻訳者会議に行くと、同業の友達ができます。
で、通訳の方とお話をすると、いろいろ面白いことをおっしゃいます。
そこで、よく言われるのが、
「通訳は、泣いても笑っても言いっ放し。その場で終わり。
翻訳は自宅に仕事を持ち帰って、いつまでも品質の心配をしなければならないから大変ね」・・・ということ。
私には、臨機応変に気の利いたことを言わなければなければならない通訳者さんの方が、よっぽど大変に見えるのですが・・・。
「冷や汗をかいたり、間違えたりすることはないの?」と聞くと、
「ある!ひどい間違いをすることも、ある!」とおっしゃる。
「そういうときは、どう対処してるの?」と聞くと、
「三週間落ち込む!
その後、おいしいものを食べて忘れる!
前に進む!」
・・・それじゃ、翻訳者と同じじゃん。
「通訳さんって、お金もらって色々なところに行けるし、単価も翻訳と比べて格段に高いし、うらやましいね」って言うと、
「でも通訳は、単価は高いけど拘束されるし、掛け持ちがきかない。
それに単発の仕事が多いし、毎日仕事があるわけじゃない。
むしろ、複数案件を掛け持ちしてコンスタントに仕事している翻訳者の方が稼いでいるんじゃ?」
なんて言われます。
・・・実際、どうなんでしょうね?
よくわからないけど・・・
でも今回、色々な人と知り合いになって、「アメリカに遊びに行く」って言ってくれる友達が増えたんですよ。
遊びに来てくれたときに、「私、翻訳者なんで通訳はしません」ではあまりに役立たずなので、一応通訳もちょっとだけ勉強してみようかな?・・・と思った次第です。
いざ勉強を始めて、何か気づきがあったら、シェアしますね。

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