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「日本国内の会社」 VS 「海外の会社」という意識について

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イカロス出版「通訳翻訳ジャーナル7月号」に掲載されました!

通訳翻訳ジャーナル 2016年7月号
イカロス出版 (2016-05-21)

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皆様、こんにちは!
お元気でお過ごしですか?
先日拙ブログでご紹介した翻訳仲間のヒロブンさんが、またまた面白い記事を書いておられます。
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【海外の翻訳会社と取り引きする際の単価 (見積もり方法) や注意点】
特にここに記載されていた「単価の設定方法」については、私も初耳でした。
私は駆け出しの頃、ATA(米国翻訳者協会)やIJET(英日・日英翻訳国際会議)などの学会に積極的に参加して、先輩に「おいくらぐらい請求してらっしゃるんですか~?」って聞きまくって、相場に関する情報を集めていたので、このようにレートが公表されているのを知りませんでした。
海外とのお取引を始める際に、これは参考になると思います。
もう一つ、ヒロブンさんが書いておられて興味深かったのは、「国内の翻訳会社」 VS 「海外の翻訳会社」という意識についてです。
日本国内の翻訳者さんは、どうも見ていると、清水の舞台から飛び降りるような悲壮な覚悟で「海外の翻訳会社」との取引を開始される方が多いみたいなのですが・・・。
このへんが、私はいまいちよくわからないのです。
支払いを踏み倒されたことも1回しかないし、なぜそこまで警戒するのか?
私はそもそも、アメリカで暮らしていたときに翻訳業をスタートさせたので、最初の1~2年はアメリカ国内の会社としかお取引がありませんでした。
だから、英語で単価や条件を交渉したり、翻訳だけじゃなく、チェックやらQAやら、(今思えば)わけのわからない無理なリクエストが来たりするのも、それが当たり前なんだなと思っていたわけです。
2年ぐらい経った頃、日本の翻訳会社から問い合わせをいただき、トライアルを受けたら合格ということで、日本の会社ともお仕事をするようになりました。
日本の会社から「合格」をもらったときは、嬉しかったな~。
アメリカ仕込みの「異端」の私も、ついに「本場」で実力が認められたぞ!みたいな気がして・・・。
ところが、いざ日本の会社とお取引を始めてみたら、大部分の取引先の単価が(私の感覚では)異常に低いことを知らされ、愕然とした・・・という経緯があります。
そういう背景もあって、私は逆に、日本国内の翻訳者さんが「海外だから・・・」って身構える理由が、理解できないのです。
トラブルがあったときのことを心配している人もいるみたいだけど、まがりなりにも言語のスペシャリストなわけだし、恐れずに交渉すればいいのにって思うんですよね。
支払いがかかっていると思えば必死で英語を使うから、下手な英会話にお金を使うよりもよっぽど英語も上達して、一石二鳥だと思うんだけど・・・。
ただ、翻訳会社さんの名誉のために言っておくと、日本の翻訳会社さんが不当にピンハネしているとは思いません。
日本の翻訳会社さんは、作業指示書やスタイルガイド、用語集など、ものすごい時間をかけて発注準備をしていると思います。海外のエージェントに見習ってほしいぐらい。
至れり尽くせりと言っていいほど入念にお膳立てをしてくれていると思うし、日本の翻訳者は基本的に翻訳業務にだけ専念すればいい環境を整えてくれている。
本当に恵まれていると思います。
でも、こういう恵まれた環境が当たり前だと思ってしまうと、海外は「行き届いていない」と感じてしまうのかもしれないですね。。。
突き詰めて考えると、何が当たり前か、という期待値の違いが、「国内の翻訳会社」 VS 「海外の翻訳会社」という意識を生み出しているのかもしれませんね。

「日本国内の会社」 VS 「海外の会社」という意識について」への3件のフィードバック

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